NEXT MOBILITY

MENU

2024年3月26日【イベント】

F1日本GP・鈴鹿、練習走行枠で岩佐選手が登場

坂上 賢治

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 

本田技研工業のドライバー育成プログラム「ホンダ・フォーミュラ・ドリーム・プロジェクト(HFDP)」に所属する岩佐歩夢(いわさあゆむ)選手がF1鈴鹿GPのプラクティス1(FP1)セッションに出走する。

 

より具体的には、4月5日に鈴鹿サーキット(三重県鈴鹿市)で開催される「2024 FIA F1世界選手権シリーズ MSC CRUISES日本グランプリレース(F1日本グランプリ)」のVisa Cash App RB Formula One Team(ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラ・ワン・チーム)のFPでステアリングを握る。

 

なお岩佐選手が駆るVisa Cash App RB Formula One Teamのマシンには、ホンダ・レーシング(HRC)が技術支援を行うパワーユニット(PU)が搭載されている。

 

 

岩佐選手は2019年に「鈴鹿サーキットレーシングスクール(現ホンダ・レーシング・スクール・鈴鹿※3 <HRS>)」を首席で卒業。フランスF4でチャンピオンを獲得後、欧州のレースシリーズを中心に着実にステップアップしてきた。

 

2023年には、FIA F2選手権でシリーズ4位の成績を収め、F1参戦に必要なスーパーライセンスの獲得要件を満たした。

 

今シーズンはホンダのドライバー育成プログラムHFDPおよびRed Bullグループのドライバー育成プログラム「レッドブル・ジュニアチーム」のメンバーとして、F1へのステップアップを視野に、日本のフォーミュラカーレースの最高峰である全日本スーパーフォーミュラ選手権(SF)に参戦している。

 

岩佐歩夢選手は、「F1の公式セッションに参加できることを大変嬉しく思います。F1という世界最高峰レースで勝利を手にし、ワールドチャンピオンで居続けるという自身の夢の実現に向かって、母国である日本でその一歩を踏み出せることにワクワクしています。

 

 

まずは、この挑戦を応援して下さっている皆様に心から感謝を申し上げたいです。公式セッションでは、自身に課されたミッションを着実にこなしつつ、より多くのことを学んでまいります。鈴鹿で皆様にお会いできることを楽しみにしています」と話している。

 

またVisa Cash App RB Formula One Team チーム代表のローラン・メキーズ氏は、「歩夢が日本GPのFP1で我々のマシンに乗ってくれることは、我々にとってとても喜ばしいことです。

 

昨年末のアブダビでのテストで、彼は初めて我々のマシンに乗り、素晴らしい仕事をしてくれました。それ以降、彼はシミュレータードライバーとしての仕事を担い、ファクトリーでのライブレースサポートも含めて、毎戦チームにたくさんのことをもたらしてくれています。

 

今回のFP1での経験が、彼のドライバーとしての成長に直結するのはもちろんのこと、シミュレーターでの仕事を、リアルの現場で行うことになるので、彼とエンジニアたちとの協力関係がより強固になると信じています。

 

FP1では、(角田)裕毅と歩夢という二人の日本人ドライバーが、Honda RBPT のパワーユニットを搭載したマシンで出走することになるので、チームにとっても非常にエキサイティングなセッションとなるでしょう」と述べた。

 

加えて株式会社ホンダ・レーシング代表取締役社長の渡辺康治氏は、「この度、Hondaのホーム、鈴鹿サーキットで開催されるF1日本グランプリで、F1マシンを操る岩佐選手の雄姿を皆様にご覧いただけることを大変うれしく思っています。

 

そして、岩佐選手にFP1走行の機会を提供いただいたVisa Cash App RB Formula One TeamおよびRed Bullグループに感謝を申し上げます。岩佐選手には、引き続き『夢』の実現に向かって突き進んでもらい、世界中の若者たちに勇気を与えてほしいと思っています。これからも岩佐選手に熱いご声援をよろしくお願いいたします」と結んでいる。

 

 

岩佐歩夢選手のプロフィール
生年月日:2001年9月22日生まれ
出身地:大阪府出身
レーシングキャリア概要:※カッコ内は所属チーム

  • 2019年 鈴鹿サーキットレーシングスクール・フォーミュラ(SRS-F)を首席で卒業
  • 2020年 フランス・F4選手権 シリーズチャンピオン(FFSA Academy)
  • 2021年 FIA F3選手権 シリーズ12位(Hitech Grand Prix) F3・アジア選手権 シリーズ8位 ルーキー・チャンピオン(Hitech Grand Prix)
  • 2022年 FIA F2選手権 シリーズ5位 優勝2回 表彰台6回(DAMS)
  • 2023年 FIA F2選手権 シリーズ4位 優勝3回 表彰台6回(DAMS)
  • 2024年 全日本スーパーフォーミュラ選手権 9位(TEAM MUGEN)※開幕戦終了時点
CLOSE

坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。