今季もホンダエンジンでF1タイトルに挑むスクーデリア・アルファタウリ( Scuderia Alpha Tauri )が2月12日、ニューヨーク・ファッション・ウィークに於いて、ドライバーの角田祐希選手と今年からチームに加わるニック・デ・フリース(Nick De Vries)選手と共に2023年型マシンを発表した。
チームは、ニューヨーク市の中心部にあるリンカーン センターのAppel Roomで、最先端ファッションの披露、ライフスタイル提案、更に世界最高峰のモータースポーツシーンで活躍する2人と共に登壇した。
F1レースの参戦と共にファッションブランドを世界展開するアルファタウリは、7月から米国の消費者ヘ向け提供される2023年秋冬コレクション最初のプレゼンテーションも兼ねて、2人のドライバーが初披露の衣装を着て米国デビューを飾った。
今季のスクーデリア・アルファタウリは、先の通り2023年のF1シーズンを角田選手とニューカマーのニック・デ・フリース選手 (28歳) の2人でスタートを切る。
これによりデ フリース選手は、既に2度のワールド チャンピオンに輝くレッドブルレーシングチームのマックス・フェルスタッペン選手と並んで、F1のグリッド上に立つ2番目のオランダ人F1ドライバーとなる。
そんなデ・フリース選手は、F1シーンで新人とは言うものの、実際にはユーロカップ フォーミュラ ルノー2.0、フォーミュラ ルノー2.0アルプス、FIAフォーミュラ2チャンピオンシップ、フォーミュラEのタイトルを獲得して今季、F1マシーンのシートを獲得。実際には既にかなりの経験を積んでいる。
昨年9月にスポットでF1デビューを果たした際に、ウィリアムズ・レーシングチームから緊急出走して堂々の9位を獲得し、同イタリアグランプリで欠場したウイリアムズチームのアレックス・アルボン選手の代役を難なく務めた。
そんなデ・フリース選手は、「ニューヨーク・ファッション・ウィークでチームブランドを代表するという機会は僕にとってとても特別なもので、ブランドというものが何であるかを間近で体験する機会を与えてくれました。
また併せて発表されたニューマシーンのカラーリングも素晴らしく、洗練されたコレクションがどのようにマシーンへインスピレーションを与えたかを知る事が出来ました。加えて今年22歳の角田祐希選手は、今季でスクーデリア・アルファタウリの3シーズン目を迎えます。
元F4日本選手権優勝者でフォーミュラ2のフロントランナーであった彼は、フランス人のピエール・ガスリー選手(今季からはルノーのステアリングを握る)と2シーズンに亘ってパートナーを組んだ後、僕と共にレースに挑む事になりました。僕は彼のパートナーとしてF1シーズンを過ごす1年間が待ちきれない気持ちです」と話す。
一方の角田選手は2021年にルーキーとしての挑戦。バーレーンのデビュー戦で9位を獲得。それ以降で彼は2シーズンで10ポイントを獲得。アブダビの2021年の最終戦で4位に食い込んだ。
そんな彼は2023年の展望について、「最新コレクションと2023年の新カラーリング。いずれも僕にとっては、歴代最高のクールな組み合わせです。
クラシックなスクーデリア・アルファタウリのカラーは、新しい服と似合いの組み合わせです。今シーズンはQ3への進出と着実なポイント獲得を目指して、過去2年間を超えるパフォーマンスをお示ししたい。
そうした意味で、マシーンとファッションを一緒に愉しめる今シーズンの到来を心待ちにしています」と語った。
最後に伊・フィレンツェで生まれたアルファタウリブランドを率いるアフマド・メルカン( Ahmet Mercan )CEOは、「(スクーデリア・アルファタウリの)チームプリンシパルであるフランツ・トスト氏と共に、米国の皆さんへ感謝の気持ちを示すべく、ニューヨークで2023年のマシーンカラーリングを発表出来た事をとても嬉しく思います。
F1レースと同じく、過酷なファッションシーンで絶えず成長し続ける事は重要です。我々は米国に於けるブランド展開は初であり、だからこそ1年の皮切りとなるファッション・ウィークで新たなコレクションをお示し出来た事自体が素晴らしいスタートだと思います。
またF1レーシングチームとプレミアムファッションブランドの組み合わせである我々のパートナーシップは、世界のファンとエンゲージ出来る最高の組み合わせです。
世界を舞台に挑戦し続けるイノベーションは、私たちが共有するキーワードです。共に新たなファンに刺激を与え、その情熱を共に持ち続けられる関係は、とても嬉しくエキサイティングな事です」と結んでいる。