EVモーターズ・ジャパン(EVMJ)は5月1日、北福岡県北九州市若松区向洋町22番地1に国内初となる商用電気自動車専用の量産組み立て工場の〝ゼロエミッション e-PARK〟(総面積約58,000㎡)を建設する。そこで去る4月28日に建設予定地に関係者約180名を招いて起工式を実施した。
ゼロエミッション e-PARKの完成全景図
この施設内には、商用EV最終組み立て工場の他、完成車両のテスト施設として実証実験場・完成車両テストコース・自動運転テストコース、リユースバッテリー組立施設、充電設備、工場見学&EV資料館、EV体験施設(試乗/試運転)等が設けられる。
写真左から3番目が服部福岡県知事、4番目が武内北九州市長
EVモーターズ・ジャパンの佐藤代表取締役社長
EVモーターズ・ジャパンでは、「2023年秋に組み立て工場・検査棟の完成を目指し、順次設備を拡大し、国産EVバスの展開を目指して参ります。
また今後は、強固な商用EV量産体制の構築と更なる車両ラインナップの拡充をはかるとと共に、福岡県の新たな地場産業の創出、雇用機会創出による地域社会の発展に貢献し、ゼロエミッション社会の実現へ邁進して参ります」と述べている。
なお起工式に於ける来賓の服部誠太郎 福岡県知事は、「ゼロエミッションe-PARK」の建設をお慶び申し上げます。
県は、自動車産業拠点推進構想に電動化を大きな柱として位置付けており、専門家派遣や製品開発支援など、地元企業の電動化分野への参入を支援しています。
今後は、それらの企業とも連携し、自動車産業の新たなステージへの転換を、共に進めていただけるものと期待しています」と語った。
加えて同じく来賓の武内和久北九州市長は、「起工の日を迎えられたことを心よりお慶び申し上げます。
これから〝made in 北九州〟のEVが、日本そして世界の街を走ると思うと心が踊る思いです。
新工場建設は、更なる企業の誘致や地元企業の取引拡大 にも繋がるものであり、北九州市が目指す「稼げる街」への転換に向けて大きな起爆剤になると期待しています」とのコメントを残している。
施設名称:ゼロエミッション e-PARK
所在地:福岡県北九州市若松区向洋町22番地1
総面積:約58,000㎡
生産品目:EVバス、EV物流車、EV特殊車両(移動電源車含)、リユースバッテリー組立など。
実施工程:OEMパートナーより半完成品及びパーツ類を輸入し、新工場で最終組み立てを行う。
生産能力:2023年は数台から生産をスタートさせ、最終的には年産1,500台を目指す。
建設計画:第一期:組立エリアは既に着工 、2023年秋稼働予定。以降順次、完成車両テストコース、実証験/自動運転テストコース等の建設に着工予定。これらに伴い新規雇用枠として50人~100人を増員予定(雇用形態は未定)。
会社概要
会社名:株式会社EVモーターズ・ジャパン
本社所在地:福岡県北九州市若松区白山1-18-7
代表取締役社長:佐藤 裕之
設立:2019年4月
資本金等:4,735,200,000 円(2023年3月27日現在)
事業内容:
・電気自動車及び充電ステーションの販売・メンテナンス
・取扱車両:バス・トラック・トライク・特殊車両等
・電気自動車のリース、レンタル、ESCO事業
・蓄電池・PVを活用した再生可能エネルギー事業