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2024年12月12日【イベント】

エレクトロビット、CESでSDVロードマップ戦略を初披露へ

坂上 賢治

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エレクトロビットは12月12日(独・バイエルン州エアランゲン発)、CES2025で自動車業界のSDV(ソフトウェア定義型車両)への変革を加速する最新のイノベーションを初披露する。

 

その内容は、オープンソースおよび、仮想開発ソリューション環境下での新しい製品ライン、自動車メーカーに開発のロードマップを提唱するSDVの新しいテーマ分類、ソフトウェア定義のアプローチを組み込んだ画期的な車両(ソニー・ホンダモビリティのAFEELA)、AUTOSARとAndroid TMのシームレスな相互連携。新しい生成AIのユースケースなど。なお、これらは全てラスベガスコンベンションセンター(LVCC)West Hall #3400のエレクトロビットのブース上から提案される予定だ。

 

上記を包括したブースに於ける提案概要は以下の通り

 

(1).SDVレベルを分類する6つのステップ:エレクトロビットの0から5までの6つのレベルからなるフレームワークは、SDVの進化レベルを概説するもので、それらはレベルを効果的に達成するための実用的なステップを示すもの。

 

(2).CESイノベーションアワードを受賞したEB corbos Linux for Safety Applicationsを提供:車両技術と先進モビリティ(Vehicle Tech & Advanced Mobility)に選出された、自動車の機能安全規格に準拠したこの世界初のオープンソースオペレーティングシステム(OS)ソリューションは、スピード、柔軟性、コスト削減に大きく貢献。そうしたEB corbos Linux for Safety Applicationsの無料ソフトウェア開発キット(SDK)の提供も開始される。

 

(3).SDV仮想開発環境:仮想開発環境に於いては、エレクトロビットのクラウドベースの仮想開発、プロトタイピング、テスト、検証プラットフォームを使用することで、乗用車およびトラックメーカー、サプライヤーは、シームレスに「シフト レフト」を実現することができる。そうした、かつてないほどスケーラブルで高速な同プラットフォームが、大胆なアイデアを量産対応のソリューションに変える。

 

(4).次世代デジタルコックピット:エレクトロビットの洗練されたフロント全体に広がる曲面ディスプレイは、デジタルコックピットと車載インフォテインメント(IVI)の未来を示すものとなる。

 

また仮想ソフトウェアソリューション群は、車両のライフサイクルを通じて効率的な開発、ブランディング、仕向地対応、進化を実現し、ユーザーエクスペリエンスを向上させる役割を持つようになる見込みだ。

 

なお、これらには、AMDの車載グレードハードウェア、Google Android AutomotiveとGemini AI、3Dレンダリング、Epic GamesのUnreal Engine、そしてHereナビゲーションといった、エレクトロビットのSDVエコシステムのパートナーの技術が統合される。

 

(5).新たなソリューションEB corbos Link: 今回は、AUTOSARとAndroidを融合したEB corbos LinkをCES 2025に於いて発表する。この初めて開発したソリューションは、シームレスな相互連携と、機能と車両機能のカスタマイズ・再構成を実現するものとなる。

 

これにより、自動車メーカーはソフトウェアとハ​​ードウェアにとらわれない、将来を見据えた次世代コックピットを構築することができるようになる。なおエレクトロビットブースでのデモに加え、モビリティの未来を実現する広範なパートナーおよびコンソーシアムのネットワークに於いても、エレクトロビットのソリューションが紹介される。

 

加えてソニー・ホンダモビリティのAFEELA(LVCC Central Hall、ブース19904)では、AFEELAのデジタルコックピットにエレクトロビットと共同で開発されたIVI基盤の一部が統合されている様子が確認できる。

 

こうしたエレクトロビットからの提案を支えるデモパートナー達には、AWS (LVCC West Hall、ブース4000)、Cognizant(LVCC West Hall、 ブース7430)、dSPACE(LVCC West Hall、ブース4500)、 Siemens(Fontainebleau Hotel 、Siemens PAVE360 Suite)、 Sonatus(LVCC West Hall、ブース4422)などがある。

 

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さて今回のCES2025についてエレクトロビットCEOのマリア・アンハルト氏は、「課題の多い世界において、エレクトロビットのゴールは、自動車メーカー、自動車業界での新興企業、そして技術リーダーが、将来性があり、安全でセキュアなソフトウェア定義型モビリティを実現するためのソリューションを提供することです。

 

そんなオープンソースソフトウェアは、効率的かつ迅速にコードを車両へ実装する鍵であると信じています。私たちは、クラウドからコックピットに至るまで、パートナーと共にSDVを実現するためのオープンソースソリューションを提供します」と結んでいる。

 

これらCES 2025の詳細情報とエレクトロビットブースでのデモツアーのリクエストは以下URLリンクを参照されたい。:https://www.elektrobit.com/ces2025/

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

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1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

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1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

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1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

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株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

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1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。