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2024年9月12日【トピックス】

デンソー、ニッパの全保有株を日本みらいキャピタルへ譲渡

NEXT MOBILITY編集部

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デンソーは9月12日、グループ会社であるニッパ の全株式(36.37%)を、日本みらいキャピタル 運営のファンドが全額出資する特別目的会社(ニッパホールディングス/以下、ニッパHD)に9月30日付で承継すると発表した。ニッパでは、同日開催の臨時株主総会で、この承継(デンソーが保有するニッパの全株式の譲渡)および、ニッパHDによるニッパの完全子会社化(10月1日付)について決議している。

 

1936年に「日本パッキン製作所」として創業したニッパは、差厚プレス(*1)、高難度精密プレスや多層インサート成形加工、ラジエータキャップの製造などを主要事業としてきた企業。1992年のデンソーの資本参加後には、絞り差厚プレス加工の共同開発などを通じて、競争力を向上させてきたと云う。

 

一方で、両社は、電動化の普及や自動運転技術の進歩など、事業を取り巻く環境が変化するなかで、ニッパの持続的成長に向けての検討を重ねてきたが、その結果、製造業の成長戦略支援に幅広い実績を有する日本みらいキャピタルの下、同社がこれまでに蓄積した技術・技能を活かし、既存の車載事業に加えて、非車載領域へも事業展開を図っていくことが最適であると判断。デンソーが保有する同社の全36.37%の株式を、日本みらいキャピタルに承継することを決定した。

 

デンソーは、引き続き事業ポートフォリオの変革を推進し、取引先の今後の事業構想も踏まえながら、サプライチェーンの維持・強靭化に積極的に取り組み、モビリティ社会のさらなる発展に貢献していくとしている。

 

*1:プレス加工した部品の一部分の厚さを変える加工手法。

 

[会社概要]
■ニッパ
– 社名:株式会社ニッパ
– 所在地:静岡県磐田市川袋1550
– 社長:山口 幸雄
– 設立年月:1936年8月7日
– 資本金:4,000万円
– 出資比率:デンソー 36.37%、個人株主 63.63%
– 人員数:275名(2024年1月現在)
– 事業内容:自動車用ラジエータキャップ、精密小物プレス部品・樹脂成形部品などの製造。各種金型・治具の設計製作。

 

■日本みらいキャピタル
– 社名:日本みらいキャピタル株式会社
– 所在地:東京都千代田区内幸町1-3-3 内幸町ダイビル2F
– 社長:安嶋 明
– 設立年月:2002年2月7日
– 人員数:13名
– 事業内容:投資ファンドの運営。

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。