ACCESS Europe GmbHは6月26日、中国の電気自動車(EV)メーカーの小鵬汽車(本社:中国・広州市、シャオペン、XPENG Motors)が同社の新型車向けアプリ・ゲーム・動画配信プラットフォームにACCESSの車載インフォテインメント(In-Vehicle Infotainment、IVI)ソリューション「ACCESS Twine™ for Car(以下、Twine4Car)」を採用したと発表した。
このTwine4Carは、コネクテッドカー向けのインフォテインメント系サービスソリューションであり、ドライバーや同乗者が駐車中や充電中に車内で仕事をしたり遊んだりできるよう、人気の高いソーシャルアプリや業務アプリを取り揃えているという。
車載予定は、まず今夏より小鵬汽車の欧州向け新型車「XPENG P7」に搭載され、小鵬汽車の出荷済みの車両では、OTA(Over-The-Air)によるソフトウェアアップデートを通じて「Twine4Car」による車載エンターテインメントへのアップグレードが可能になるという。
小鵬汽車 海外市場統括ヴァイスプレジデントのEric Xu氏は、「当社は、新たなレベルの洗練性と、モビリティにより配慮した操作性を欧州のドライバーに提供したいと思っております。
当社は、より直感的で快適なモビリティ体験を創造するために、ACCESSの車載インフォテインメントTwine4Carを採用しました。当社の車両は、人々の移動を支えるだけでなく、人々の心に感動をもたらすように設計されています」と述べた。
一方、ACCESS Europe 最高経営責任者(CEO)青野 政博は、「次世代自動車向けに設計したIVIシステムと、優れたゲーム、アプリ、主要な動画サービスを備えたアプリストアを組み合わせて提供できるのは、当社ならではの強みです。
これにより小鵬汽車は、ユーザーに喜ばれるインフォテインメント体験を提供することが可能になります。ドライバーや同乗者が、お気に入りの曲やポッドキャストを聴いたり、ビデオを視聴したり、ソーシャルメディアへのアクセスが、小鵬汽車の新しいEVの美しさと品質にマッチしたコネクテッド・インフォテインメント体験として実現されるのを楽しみにしています」と話している。
この「Twine4Car」の車載機能は以下の通り
「Twine App Store」:専用のハイブリッド車載アプリストア(HTML5およびAndroidアプリ)で、自動車メーカーは自社ブランドの車載プラットフォームでドライバーや同乗者に幅広いアプリを提供することができる。
Androidネイティブアプリのサポート:ネイティブアプリのシームレスな統合を可能にし、自働車メーカーの自社ブランドのIVIインターフェースにおいて没入感のあるユーザーエクスペリエンス(UX)を実現する。
これにより小鵬汽車は、ネイティブアプリでも、組み込み型サービスまたはAPIベースのサービスでも、理想的なUXを実現することが可能となる。
Syncplay(同期再生):複数のデバイスで同期再生ができるため、複数人で同一コンテンツを同時に楽しむことができる。
ペアレンタルコントロール/リモートコントロール:「Twine4Car」により、車内のどのスクリーンからでもコンテンツを管理できる他、保護者は子どもが視聴するコンテンツの種類や視聴時間を管理することができる。