日野自動車は10月26日、同社および子会社の“HINO MOTORS MANUFACTURING U.S.A.(以下、HMM)”と“HINO MOTORS SALES U.S.A.(以下、HMS)、“HINO MOTORS CANADA(以下、HMC)”(以下、日野とHMM、HMS、HMCを併せて「日野ら」と総称)並びに、親会社である“トヨタ自動車”とその子会社である“TOYOTA CANADA”が、19日(現地時間)付で、カナダブリティッシュコロンビア州上級裁判所(The Supreme Court of British Columbia)に於いて、訴訟を提起されたと発表した。
なお、同社では未だこの訴訟の送達を受けてはいないが、送付を受けた米国子会社からの連絡により、以下の内容を確認していると云う。
1.訴訟の原因と提起されるに至った経緯
原告は、日野らに対して、カナダ内で販売された同社製の2004年から2021年モデルの車両を購入・賃借した者を代表する暫定的な集団訴訟として、当該集団の構成員が過去の不正行為等に起因して損害を被ったなどと主張して、訴訟を提起している。
2.提訴者の概要
EZ Junk Ltd.(所在地:カナダブリティッシュコロンビア州)
3.訴訟内容
原告は、日野らに対し、損害賠償と懲罰的賠償等を請求しているが、訴状では具体的な請求金額は明かされていない。
4.今後の見通し
日野は今後、正式な訴状を受けた場合には、原告の主張や請求内容を精査し、適切に対処するとしている。また今後、同社または子会社もしくは関係会社が、同種の訴訟を提起される可能性があるとしている。
なお、今回の訴訟への応訴に伴う業績への影響については、現時点では算定が困難であるとして、今後、開示すべき事項が発生した場合には、速やかに開示するとしている。