中国EVメーカー“BYD”の日本法人であるBYD Auto Japan (ビーワイディー・オートジャパン/以下、BYDオートジャパン)は12月25日、BYDの小型BEV(バッテリー式電気自動車)「DOLPHIN (ドルフィン)」が、欧州自動車雑誌の編集員や自動車ジャーナリストで組織されるAUTOBEST (オートベスト)の「Best Buy Car of Europe 2024(ベストバイ・カーオブヨーロッパ)」に選出されたと発表した。
ベストバイ・カーは、加盟する欧州31カ国の自動車ジャーナリストや専門家31名が、同地域で購入可能なクルマの中から、その年の最も優れた1台を選出する権威あるカーアワードのひとつ。
今年の選考会では、最終的に4車種(BYDドルフィン、フィアット600e、ヒョンデKONA、ジープ アベンジャー)が選出された後、審査員による評価をオーストリアのテースドルフ・サーキットで実施。その結果20,057ポイントを獲得したドルフィンが優勝し、2024年のベストバイ・カーに輝いた。
この結果について、オートベスト審査委員長のDan Vardie氏は、以下のように述べている。
「BYDドルフィンは、『ベストバイ・カーオブヨーロッパ2024』の称号にふさわしいクルマです。BYDドルフィンは、電動化の世界で、世界をリードする企業のひとつであるBYDによって造られていることも、とても重要なことです。BYDドルフィンの勝利は、自動車産業が、わずか数年前と比べて、よりグローバルなビジネスとなり、国境が少なくなっていることを明確に証明しています。この業界は、欧州の最も要求の厳しい消費者を含め、あらゆる嗜好や運転習慣を満足させることができる魅力的な製品を提供することで、あらゆる地域で成長していると言えます」。
ベストバイ・カー受賞により、欧州の権威あるカーアワードを初めて受賞したBYDのヨーロッパ・マネージング・ディレクターのMichael Shu氏は、その喜びを、以下のように表している。
「今回の受賞は、プロの審査員によって認められたものであり、とても誇りに思います。この賞が新車購入者の関心と注目を集めることは間違いありません。特にBYDドルフィンは、EVセグメントでは類いまれな優れたバリューフォーマネーを提供しているからです。BYDは、優れたプレミアム装備を標準装備すると同時に、eモビリティを普及させるために、より多くのユーザーが購入しやすい価格にしたいと考えています」。
なおBYDでは、SUVの「ATTO 3 (アットスリー)」が2023年の「VAB Family Car of the Year 」を受賞し、2024年にも「ドルフィン」が同賞を受賞しているほか、現在、「SEAL (シール)」が「European Car of the Year 2024 Award」の最終選考車7台の内の1台に残る(結果は2024年2月末に発表予定)など、ラインナップする全車が競争力を発揮している。
[BYDドルフィンの特長]
・全長4.29mと比較的コンパクトな5ドアハッチバックでありながら、巧みな室内レイアウトによる広いキャビン。
・ユーロNCAPの安全性テストで最高評価の5つ星を獲得した安全性。
・効率的なパワートレイン技術および標準装備のヒートポンプとシームレスに連動し、最大427km(WLTP複合値)の航続距離を実現するe-Platform 3.0ベースのブレードバッテリーを搭載。
・先進技術、上質なインテリア、充実した標準装備にもかかわらず、30,000ユーロ(※)以下(国によって異なる場合があります)から購入できるコストパフォーマンス(日本でのメーカー希望小売価格は、標準モデルが363万円、ロングレンジモデルが407万円(共に消費税10%込))。
※:日本円で約470万円(2023年12月25日現在の為替レート参照)。