1909年創業のスポーツカーメーカー「ブガッティ(BUGATTI)」が昨年の7月、自らのコーポレート・アイデンティティを刷新。この新CIが今年、独・ノルトラインヴェストファーレン州デザインセンター(Design Zentrum Nordrhein Westfalen)の選考を介してレッド・ドット賞を獲得した。
このレッド・ドット賞は、世界規模で歴史的背景を持つデザインコンペティションのひとつ。1955年に創設者兼CEOのピーター・ゼック教授によって立ちあげられた同賞典は、毎年、約50人の専門家からなる審査員が、〝製品デザイン〟〝ブランドとコミュニケーションデザイン〟〝デザインコンセプト〟の3つのカテゴリーで世界最高のブランドを選出するもの。
今回ブガッティは〝ブランドとコミュニケーションデザイン〟部門の受賞を受けて、「1909年にエットーレ・ブガッティが、当時ドイツ領だったアルザスでスポーツカーブランドを立ちあげて以来、誰もが欲しがるブガッティ・ブランドは110年以上に亘って自動車産業界の頂点に立ってきました。
その背景には、創業者エットーレ・ブガッティの揺るぎない挑戦的な姿勢に、我々がインスピレーションを受け続けてきたことがあります。ブガッティは常に先進的で革新的な考え方を堅持してきました。
今回、私たちは、そんなブガッティが示し続けた革新的な思想に敬意を表し、〝比類のないものを創造する〟という姿勢を基に新たなコーポレート・アイデンティティを刷新。
それを2022年7月に、パートナー企業が設けた新しいブガッティのショールームへ初導入しました。そのCIは、我々が信じるブランドの進化を企業姿勢として示したものでありましたが、この度、それが〝ブランドとコミュニケーションデザイン〟の部門で、新たな指針として表彰されました。
今後もオーダーメイドの芸術作品としてクルマづくりに携わり、顧客それぞれに対してユニークな体験を提供するという我々の姿勢は、これからも変わりません。シカシ一方で、そこでお示しするデザインは、時代に沿って今後も進化していくことでしょう。
そもそもブガッティの企業アイデンティティは、高級品市場を継続的に再定義するフランスのブランドとして、比類のない顧客体験を創造し、ブランドの可能性を示し続けることです。
今回、そんな私たちの取り組みが評価されたことを嬉しく思います。それは我々のメッセージが、顧客やファンを超えて、世界的なメディアやデザイン分野の著名な専門家にも届いていることを意味しているからです」と述べた。