イタリアのマテリアルブランド、アルカンターラ( ALCANTARA )は12月8日、BMWイタリアと共に独自のカスタマイズを施した「BMW M4 Competition( BMW M4コンペティション )」を日本国内メディアに対して披露した。
実際の披露の舞台は11月23日のミラノ、ピエトロ・ヴェッリ通りにあるハウス・オブ・BMWで同社は、Mブランド50周年の記念にアルカンターラと共に1台限定の特別仕様車を仕立て上げた。
カスタマイズ部分の中核となったのは内装。BMWは伝統的なイタリアン・スタイルへの敬意を込め、アルカンターラのマテリアルを採用している。内装表面は、ボディカラーと同じイエローとブラックを組み合わせてシート、ヘッドライナー、ピラー、ドアパネルがアルカンターラ仕様のレーザー加工が施されている。
特にヘッドレストには、M部門の50周年を記念して作られたMロゴとBMW 50Jahreのロゴが刺繍で施され、中央のシートにはケインズ・エフェクト、ドアパネルのディテールはかつて1972年に登場したBMW 3.0 CSLから着想を得た。
BMWイタリアのマッシミリアーノ・ディ・シルヴェストレ( Massimiliano Di Silvestre )社長兼CEOは、今回の1台限定の特別仕様の製作に際し「この2022年は、BMWのM部門にとって、これまで絶えずに最高性能のスポーツカーを提供してきた歩みを踏まえ50周年を迎える特別な年となっています。
またBMW Mの最初の1台となったM1は、ジョルジェット・ジウジアーロ( Giorgetto Giugiaro )がデザインしたモデルであり、そうした伝説を受け継いだMシリーズと、イタリアのDNAを受け継いだ持続可能なマテリアルを使用した同車は、50周年を祝うのに相応しいクルマです。
従って今回、1台限定特別仕様のBMW M4 Competitionを製作するというアルカンターラ社からの提案を引き受ける事は、我々とっても大変光栄な事でした」と述べている。
対してアルカンターラ社の社長兼CEOであるアンドレア・ボラーニョ氏は、「両者に共通する価値観をお見せする機会を得る事が出来、大変嬉しく思っています。
その仕様は、Mシリーズのスポーティさと軽さを最大限に引き出しており、スポーティな乗り心地と耐摩耗性を兼ね備えたドライバーグリップでユニークな感覚的体験を約束します」と結んでいる。