アストンマーティンは5月7日(英国・ゲイドン発)、栄えある英国国王賞のイノベーション部門を受賞した。
アストンマーティンはビスポークでのレザーインテリアの制作で、ハンドクラフトと先端技術を融合させるという独自のアプローチで、レザーシートに装飾性と冷却機能の両方を持たせる穴あけ(穿孔)キルティング技術を開発し特許を取得した。
この独自の製造技術により、従来の伝統的なやり方では成しえなかったデザイン処理が可能となり、よりパーソナライズ感の高いアストンマーティンを作ることができるようになったという。これらの技術の積み重ねが、今回の栄冠獲得に繫がったとしている。
今回の栄誉について、アストンマーティンでエグゼクティブ・チェアマンを務めるローレンス・ストロール氏は、「イノベーションにコミットする会社として、アストンマーティンのビスポークインテリアの品質と職人の創意工夫の両方を讃える英国国王賞の受賞を、この上ないほど誇りに思います。
この受賞は、ハンドクラフトと最先端製造技術の融合によって、私たちのウルトラ・ラグジュアリーなインテリアと、私たちの製造チームがいかに高いレベルでパーソナライゼーションをお客様へ提供しているかに光を当て浮き彫りにしました。それも、シートのコアである機能性には妥協をしない上でのことです」と誇らしげに語っている。
ちなみに英国国王賞は、以前は英国女王賞として知られていたもので、イギリスでもっとも権威のあるビジネス表彰である。
同賞は1965年に創設され、イギリスの突出したビジネスの表彰を通じて故クイーン・エリザベス2世のレガシー継承を希望した現国王陛下の意により、昨年名称が変更された。
受賞者は受賞後5年間、名誉ある英国国王賞エンブレムを使用することができる。アストンマーティンは1998年以来今回で3度目の受賞となっている。