日産自動車は9月15日(米時間)、日産アリアに搭載の電動駆動4輪制御技術〝e-4ORCE 〟が今年で29回目を迎える米国の自動車専門メディア、ワーズ社(WardsAuto/ワーズ・オート)の2023年「10ベストエンジン&推進システム」(2023Wards 10Best Engines&Propulsions)に選出されたと発表した。
WardsAutoは、ミシガン州サウスフィールドに拠点を置くInforma Tech傘下の自動車マーケティングメディア。技術センター・工場・ショールーム拠点など自動車産業を広域で捉え多角的な視点で情報を提供している。
なお今回、選出されたのは日産製EVの他、ICEと電動モーターの組み合わせなど以下10ベスト。多彩なパワーユニットが今年の「10ベストエンジン&推進システム」に選出されている。
2023Wards10ベストエンジン&推進システム受賞者(アルファベット順)
• BMW M2 – 3.0L Turbocharged 6-Cyl.
• Chevrolet Corvette Z06 – 5.5L V-8
• Dodge Hornet R/T – 1.3L Turbocharged 4-Cyl. PHEV
• Ford Mustang Dark Horse – 5.0L V-8
• Honda Accord Hybrid – 2.0L 4-Cyl. HEV
• Hyundai Ioniq 6 – Electric Propulsion System
• Lucid Air Touring – Electric Propulsion System
• Mercedes-Benz AMG C43 – 2.0L Turbocharged 4-Cyl.
• Nissan Ariya e-4orce – Electric Propulsion System
• Toyota Prius Prime – 2.0L 4-Cyl. PHEV
日産が〝パワートレイン・エンジニアリング部門〟で受賞したのは20回目。EVパワートレインとしては、2011年に初表彰の栄冠を受けたリーフに続き2度目。なおアリアは、今年5月にワーズ社の「10ベストインテリア&UX (日産のリリースサイト)」にも選出されている。
審査では、ノミネートされた32機種のパワートレインを対象に、新技術の応用・出力・トルク・ノイズ・効率性・スペック等について日常の使用シーンも想定した総合評価で選出された。
今評価でワーズ社の編集者で審査員を務めるドリュー・ウインター氏は、「e-4ORCEの搭載によって、一般的なファミリー向けEVの運転フィールが改善される点を評価した。
それは単なる発進加速という単一の視点ではなく、本来EVが得意ではないとされる高速の追い越し加速にも優位点があることで分かる。つまりアリアは、パワーと航続距離の双方を高次元で達成したファミリーカーであるといえるだろう」と述べた。
また、同社のインテリジェンス・アナリストのクリスティ・シュバインズバーグ審査員は、「スポーツモードでアリアのアクセルを踏み込むと、首やシートバックを通して強力な加速Gが体感できる。
その印象的な加速感は、標準モードやエコモードに於いても感じられる。しかも加速フィールがスムーズかつ静かであるため、注意していないと直ぐに制限速度を超えてしまいそうだ」とコメントしている。
なお今年の2023Wards 10Best Engines&Propulsionsの授賞式は、2023年10月17~18日にミシガン州デトロイトで開催されるAutoTech: Electricrificationカンファレンスの2日目に開催される予定だ。