ミラノに拠点を置き車室内表皮を手掛けるALCANTARA®(アルカンターラ)は12月15日、パリ・フランス自動車クラブ(Automobile Club de France)から、第6回「Automobile Awards 2023(オートモービルアワード2023)」の「Coup de Coeur LR 66」部門アワードを受賞したと発表(12月25日)した。
今年で第6回目を迎えたオートモービル・アワードは、50を超える自動車メーカーやサプライヤーが集まり、男女各10名の専門家で構成される審査員が計23種類のカテゴリー毎で投票を行い、各部門賞などで業績を残した企業を選出するもの。
部門賞獲得にあたりアルカンターラ社のアンドレア・ボラーニョ会長は、「この度のCoup de Coeur LR 66受賞は、私たちの革新的なマテリアル開発だけでなく、サステナビリティに対するコミットメントを評価して頂き非常に光栄に思います。
私たちは、消費者認証済みの再生ポリエステルを部分的に使用した製品シリーズを導入し、使用済みリサイクルの研究を加速させ、ALCANTARA®のポリエステル成分を完全に回収する先駆的な技術を開発しております。
2009年、アルカンターラ社はカーボンニュートラル認証を取得し、重要なマイルストーンに到達しました。この成功は、当社製品の製品サイクル全体を捉えた〝ゆりかごから墓場まで(サステナビリティ・レポート)〟というアプローチと、認証・検証されたオフセット・プロジェクトによるカーボン・クレジットを通じ、CO2換算排出量という形で影響全体を相殺するというコミットメントの結果です」と述べていた。
ちみにアルカンターラ社は1972年設立(ミラノ本社・生産拠点と研究開発施設をウンブリア州ネラ・モントロ/テルニに置く)。自然皮革に換わる素材としてファッション、アクセサリー、自動車、インテリア装飾、家電など提供領域を拡大。先の2009年にカーボン・ニュートラル認証を取得したことを皮切りに環境負荷の小さい素材ブランドとしての自社活動を発信している。