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アイシンは2月14日、小型で静粛性の高い「可搬型FC発電機」を新たに開発。同製品のコンセプトモデルを、東京ビッグサイト(東京都江東区)で19日(水)~21日(金)に開催される「H2&FC EXPO(水素・燃料電池展)」(主催:RX Japan)のトヨタグループブースに出品すると発表した。
可搬型FC発電機は、燃料電池車(FCEV)や家庭用燃料電池〝エネファーム〟の技術を応用した、水素カートリッジなどから供給した水素を燃料に、燃料電池で発電を行う可搬型の発電機。
独自の制御技術により、高効率・高出力な発電と優れた静音性に加えて、搭載レイアウトの最適化で小型・軽量化(※)を実現するなど、土木・建設現場やレジャー、災害時のほか、屋内イベントやオフィスなど、幅広い利用シーンに適したモデルになっていると云う。
同社は、燃料電池による発電は、電気をつくる過程で二酸化炭素や環境汚染物質が発生しないため、カーボンニュートラル社会の実現や地球環境保全への貢献が期待されていることから、今後、実証実験やさらなる技術開発を進め、実用化に向けた性能、利便性の向上に取り組んでいくとしている。
<可搬型FC発電機(コンセプトモデル)のスペック>
– サイズ(縦×横×高さ):496mm×654mm×512mm
– 質量:37kg
– 定格出力:2kW
※同出力帯のガソリン発電機と比較して約3分の2程度の質量。
アイシンは、今後も将来の水素社会に向けて幅広く技術開発を加速させ、カーボンニュートラル社会の実現に貢献していくとしている。
■関連リンク:(アイシン)アイシンの水素を活用した技術開発