ポルシェジャパンは6月4日、前日から2日間の日程で開催した自社ブランド75周年記念イベント「ポルシェフェスティバル(千葉県木更津市のポルシェ・エクスペリエンスセンター東京が実施)」で延べ3019人が訪れたことを発表した。
開催期間は先の通りの2日間。初日は1,381人、2日目は1,638人が来場。車両台数では初日278台、2日目340台の618台が訪問した。
なおこのブランド75周年とは、ポルシェAGの創始者フェルディナンド・ポルシェ氏の長男、フェリー・ポルシェ氏が自身が夢見たスポーツカー「ポルシェ356 No.1ロードスター」を1948年に製作して以降から数えて、今年で75周年を迎えるというもの。
実は75周年に関わるポルシェブランドのヘリテージ系ツアーは、規模の大小や趣向の違いはあるものの、去る4月24日にシュトゥットガルト・ツフェンハウゼンのポルシェ博物館で始まり、続いてルーマニアのブカレストにある憲法広場へ。
そしてクロアチア、イタリアなどと続き、6月8日(欧州時間)実施の国際オンラインイベントを経て、更に6月10日から11日まではホッケンハイムリンクで。その後6月18日にスイスでも開催される。今回は、その一環のアジア圏に於けるイベントとして、更津市のポルシェ・エクスペリエンスセンター東京で開かれたという経緯だ。
この程のポルシェフェスティバルでは、この75周年を記念し「ハウスオブポルシェ」をテーマにポルシェジャパンが主催したポルシェオーナーや、ポルシェファンのためのイベントを実施した。
イベントの冒頭で、ポルシェジャパンのフィリップ・フォン・ヴィッツェンドルフ代表取締役社長は「ポルシェスポーツカーの誕生から75周年を皆さまと一緒に祝福する事が出来、本当に嬉しく思います。
私が社長に就任して1年近くですが、日本のポルシェファンの皆さま方が如何に熱いハートをお持ちであるか、そしてオーナーの皆さまが強い愛情をお持ちであるかを実感しております。
特に日本には素晴らしい状態のクラシックカーが沢山あります。これは日本市場の特長の一つであると思います。日本に於いてポルシェのブランドは非常に長い歴史があります。ポルシェジャパンは、更にこの歴史と伝統を育んでいく活動を今後も継続してまいります」と述べた。
その後ステージイベントとして、新型911ダカール、新型カイエンをジャパンプレミアとして初披露。歴代のポルシェ911や911ダカールのルーツでもあるポルシェ953のヒストリー、そして3世代にわたるカイエンのモデルの変遷などを紹介した。
また4日のジャパンプレミアでは、元F1ドライバーでルマンで6度目の優勝を果たしたジャッキー・イクス氏が登壇。同氏は「パリ-ダカールラリーは、この地球という惑星上、最もハードなレースです。パリからアフリカの大陸のダカールにむけてサハラ砂漠を、3週間走り続けます。およそ1万4000キロに及ぶこともあります。
山脈を超え、砂漠も越え、道なき道を走りトップスピードは時速200kmにも到達します。こういったオフロードをスポーツカーで走るということは、ポルシェにしかできないことです。
ポルシェは、ルマンでは19回も、そしてパリ-ダカールでも3回中、2度の勝利を収めました。ポルシェは最高のパフォーマンスを誇っています。それはレースカーだけでなく、皆さまクルマにも共通するものです」と語った。
イベント両日を通して、ポルシェオーナーやポルシェファンが交流することを目的にミートアップスタイルのイベント「ポルシェガレージ」も併催。
ポルシェジャパンが選ぶ「エキサイティング/パフォーマンス/ヘリテージ」の3部門と、観客投票によって選ぶ「パッション/カラフル」の2部門の計5部門から10台の受賞車を選出。他にポルシェAG監修媒体の「Type 7」で編集が組まれた生沢徹氏の特集記事が披露されるなどの催しを介して2日間を締め括った。