BYD傘下のBYD Auto Japanは7月13日、現在、日本区内に於いても販売中のEV「BYD ATTO3(ビーワイディーアットスリー)」が国土交通省より、先の6月28日付けで型式指定認証を取得したことを発表した。
中国自動車ブランドの自動車が型式指定認証を取得するのは、今回が初となる。これを踏まえATTO3は、一般社団法人次世代自動車振興センターからクリーンエネルギー自動車導入促進補助金(CEV補助金)に係る85万円の補助対象車両として承認された。
ちなみに、これまでBYD Auto Japanは、ATTO3を販売するにあたり、輸入自動車特別取扱制度(PHP)を利用していた。
このPHPは、輸入自動車のために設けられた認証制度として存在しており、安全や環境などに関する基準への適合性を書類で審査。その結果を1台毎に行う新規検査で活用する。
こうしたPHPを利用する場合、新規検査において運輸支局などで現車提示が必要となるほか、一型式あたりの年間販売予定台数が5,000台以下であることが条件となっている。
対して型式指定制度は、あらかじめ国土交通省へ申請・届出を行い、保安基準への適合性などについて審査を受けるもの。
型式指定制度の場合、事前に現車による基準適合性審査と生産管理体制を含む品質管理審査を受け、承認を得ることで、新規検査における現車提示が省略される。従って検査の合理化・迅速化が可能になる他、販売予定台数の上限は設定されない。
なおBYD Auto Japanは、この型式指定認証を取得にあたって「今後もBYD Auto Japanは、ブランドパーパスとして掲げる〝eモビリティを、みんなのものに〟の実現に向け、全てのお客様にとってeモビリティを身近なものにすることで、より良い暮らしとより良い未来の実現に貢献してまいります」と話している。