安心・安全は未来・次世代に向けての大きなキーワードに
――次世代に向けて、安心装備にも力を入れていますが。
平澤 まだ会社名は出せないですが、AI(人工知能)を活用し、自動運転の時に人などを画像処理するものがあります。
例えば365日、晴れの日もあれば雨の日、雪の日もありますが、その時に、人がどのような動きをするかをAIに学習させて、そのデータを基にAIが判断を下す。
その画像処理を速くできる装置を持っている企業がありまして、実際に、日系メーカーの数社と話しあいが始まっています。
――コロナ禍に加え、ウクライナ侵攻もあり、企業にとってリスク対応が一つの課題になっております。
新谷社長 コロナ禍については数字的にも影響がありました。自動車生産台数減の影響を受けて、2020年には約2割下がりました。
それまで続けていた10期連続増益が途切れましたが、幸いにも前期は回復し、元の成長軌道に戻る事ができました。
ロシア、ウクライナ情勢については、これらの地域で直接、ビジネスは行っておりませんが、日系自動車メーカーとの関わりから影響が全くないともいえません。
あと石油化学や食料関係などの経済面での影響が出れば、その間接的な影響は避けられないと思います。
――半導体不足やロックダウンに伴う部品調達の影響はなかったのでしょうか。
新谷社長 これについても直接的にはないですが、自動車の生産台数が減少しており、当然その影響はこちらにも出ています。