シミュレーター上の RoboCar 1/10X
ZMPは6月30日、自動運転/AI技術開発用ロボットカー RoboCar 1/10Xにて仮想空間で車両の走行が可能なシミュレーターパッケージの提供を開始した。
近年の自動運転技術の研究開発では搭載するセンサーや制御開発をシミュレーター環境にて実施することで車両走行テストの工数などの削減につながっており、シミュレーターの開発も盛んに行われている。
RoboCar 1/10XはNVIDIA Jetson Xavier開発キットを採用し、ロボット用オープンソースソフトウェアROS(Robot Operating System)に対応した実車1/10スケールのロボットカーで、2020年12月の販売開始以来、自動運転・AI技術の開発や研修・教育用途で自動車/部品メーカー、大学研究教育機関にて導入されている。
今回、Gazeboシミュレーターと連携することにより、RoboCar1/10Xに搭載されているLiDARやカメラのセンサーの確認や、車両の走行確認を仮想空間上にて実施することが可能になる。
RoboCar 1/10Xは、パッケージソフトウェアを含む開発環境とセットで通常価格180万円(税別)、アカデミック価格144万円(税別)にて販売。なお、すでにRoboCar 1/10Xを利用する人には、シミュレーターパッケージを含んだソフトウェア開発環境の最新版を無償で提供するとしている。
自動運転/AI技術開発用ロボットカー RoboCar 1/10X
Gazebo GUIアプリケーション画面例