トヨタ自動車は8月18日、ウーブン・プラネット・ホールディングス(以下「ウーブン・プラネット」)が、CARMERA, Inc.(カーメラ、以下「CARMERA」)の買収を完了したと発表した。
2021年7月に公表したこの買収は、モビリティの革新や自動運転、ロボティクス、スマートシティ領域への投資を進めるウーブン・プラネットにとって、米国Lyftの自動運転部門であるLevel 5買収に続く2度目の案件となる。
CARMERAは、車両のクラウドソーシングとリモートセンシングを利用して、ストリートレベルの変化を世界的な広さと高解像度で捉えるサービスを提供する企業で、オープンシステムアプローチを採用し、世界の主な自動車会社、商用モビリティ事業者および地図生成プラットフォームと連携している。
買収の完了により、ウーブン・プラネットはニューヨークとシアトルにある同社のオフィスおよび事業を直ちに継承する。また、CARMERAのエンジニアがウーブン・プラネットのAutomated Mapping platform(以下「AMP」)チームに加わり、道路や車線を含むグローバル規模の高精度地図プラットフォームへの成長を加速させ、それぞれの地域に適した高精度な地図を用いた安全な自動運転を支援する。
さらに、CARMERAの強みである地図の更新や変化点の管理、車両に搭載されたクラウドソース型のカメラは、ウーブン・プラネットが開発する高精度地図プラットフォームを補完し、拡張する。Level 5やトヨタ・リサーチ・インスティテュート(以下「TRI」)にCARMERAが加わることにより、ウーブン・プラネットはビジョンである「Mobility to Love, Safety to Live」の実現に向けてさらに一歩前進していくとしている。
なお、今回の買収完了は、対米外国投資委員会(CFIUS)による審査完了を受けて公表するもの。