トヨタ自動車は4月27日、ウーブン・プラネット・ホールディングス(以下「ウーブン・プラネット」)が、米国配車サービス会社Lyft, Inc.(以下「リフト」)の自動運転部門であるLevel 5(以下「レベル5」)を約5.5億米ドルで買収することに合意したと発表した。
2021年1月、旧トヨタ・リサーチ・インスティテュート・アドバンスト・デベロップメント(TRI-AD)から移行して事業を開始したウーブン・プラネットにとって、初めての買収案件となる。
これにより、ウーブン・プラネット、共に開発を進めるToyota Research Institute, Inc.(以下「TRI」)、そしてレベル5、それぞれが誇る世界トップクラスの研究者とソフトウェアエンジニアから成る、約1,200人の多様で豊かなリソースと能力を持つ「ドリームチーム」が出来上がるという。
今回の買収により、以下を強化する。
・人材
世界トップクラスのエンジニア、研究者、モビリティ・サービスに関する深い専門知識を持つエキスパートから成るグローバルなチームの形成
・テクノロジー
センシング、コンピューティング、ソフトウェア資産に加え、自動運転システム開発に必要な戦略的能力の強化
・グローバル展開
現在ウーブン・プラネット本社が位置する東京に加え、パロ・アルト(米国サンフランシスコ)、ロンドン(英国)へ開発拠点を拡大
上記に加え、ウーブン・プラネットとリフトは、リフトのシステムと車両データを活用し、ウーブン・プラネットの開発する自動運転技術の安全性と商用化を加速させる協業にも合意した。
このような協業と資産の譲渡も含め、ウーブン・プラネットは約5.5億米ドルの買収金額の内、調整後、約2億米ドルを先ず支払い、残りの3.5億米ドルを5年間で支払う予定だ。