ヴァレオは5月1日、自社の第3世代LiDARの「SCALA 3 LiDAR」が第17回オートモーティブニュースPACEアワードを受賞した( 4月29日 )ことを明らかにした。同賞は、メディア主催で優れた革新性、技術進歩、パフォーマンスを発揮した自動車サプライヤーを表彰するもの。
米・デトロイトで開催された授賞式で登壇したヴァレオ・ノースアメリカ社長のジェフリー・シェイ氏は、「私たちは、可能な限り最も革新的な製品を提供することで、顧客の成功をサポートすることに全力で取り組んでいます。
業界をリードする当社のソフトウェア機能に裏打ちされた同テクノロジーは、ソフトウェア定義車(SDV)への移行を可能にする重要要素です。今回の受賞を光栄に思うと共に、今後ともお客様と力を合わせて業界の発展に尽力していきます」と述べた。
同社によるとSCALA3の高密度点群と、関連するAIベースの認識ソフトウェアにより、高速道路に於いて幅広い条件下で最高時速130kmでの自動運転が可能になるという。
これにより乗用車のエンドユーザー価値が飛躍的に向上し、拡張された動作範囲でのレベル 3 自動運転や、ロボタクシーでのレベル 4 自動運転が可能になる。
またヴァレオは自ら、先進運転支援システム (ADAS) の世界的リーダーであり、レベル 3 自動運転用の車載用 LiDAR センサーと認識ソフトウェアを初めて量産したメーカーであると謳っている。
併せてヴァレオのLiDARテクノロジーは現在、欧州と日本で許可されている唯一のレベル3機能を備えた乗用車に搭載されている。またヴァレオは、先の2023年3月の段階でSCALA3が10億ドル以上の受注を獲得していることを発表していた。