トレジャーデータとソフトバンクは、データドリブンなマーケティング事業の拡大を目的に、トレジャーデータのカスタマーデータプラットフォーム「TREASURE CDP(トレジャーシーディーピー)」(※1)とソフトバンクの広告配信プラットフォーム「SoftBank Ads Platform(ソフトバンク アド プラットフォーム)」(※2)の連携を視野に入れた協業に合意した。
トレジャーデータでは、オンライン広告やマーケティング、CRM(Customer Relationship Management)領域のデータをはじめ、顧客一人一人の行動データや、属性データなどを統合するカスタマーデータプラットフォーム「TREASURE CDP」を提供、すでに日本国内で300以上の企業が導入している。
また、さまざまな企業が提供するマーケティング関連ツールやサードパーティーデータと「TREASURE CDP」との連携を積極的に進め、より多くの企業がパーソナライズを軸としたデジタルトランスフォーメーションの実現に向け取り組んでいる。
一方のソフトバンクは、自社の独自データを活用することで高精度なターゲティングが可能な広告配信プラットフォーム「SoftBank Ads Platform」を展開。
O2O(Online to Offline)ソリューションをはじめ、インターネット広告の販売や多数のデジタルマーケティングサービスを1,000社以上の企業に提供してきた。
両社は、これまでの実績や事業の強みを生かしながら、データドリブンなマーケティング活動に欠かせない顧客独自のカスタマーデータプラットフォームの構築を推進し、そこに蓄積されたファーストパーティーデータを活用した多様なデジタルマーケティングサービスの提供によって事業拡大を目指すとしている。
今回の協業では、ソフトバンクがトレジャーデータからカスタマーデータプラットフォーム構築に必要なノウハウの提供を受け、5月1日から「TREASURE CDP」の販売を開始する。
さらに、今夏には「TREASURE CDP」と「SoftBank Ads Platform」を連携させ、顧客のファーストパーティーデータと、ソフトバンクの独自データを掛け合わせたより精度の高いセグメントに対し、適切なメッセージで、より効率的かつ効果の高い広告配信の実現を目指すとしている。
※1 TREASURE CDP:
オンライン広告、マーケティングやCRM(Customer Relationship Management)領域のデータに加え、顧客一人一人の行動データや、属性データなどのデータを統合し、パーソナライズを軸としたデジタルトランスフォーメーション(ITの浸透が人々の生活をあらゆる面で良い方向に変化させるという概念)を目指すカスタマーデータプラットフォーム。
※2 SoftBank Ads Platform:
アドテクノロジーを採用した広告配信プラットフォーム。マイクロアド、ジーニーとの提携により、法人向けサービス。
[トレジャーデータの概要]
2011年12月、米国シリコンバレーに設立された米国トレジャーデータ社は、設立以来企業が扱う大量のデータを、リアルタイムで収集、統合するための仕組みである「データマネージメントソリューション」を提供。
同サービスでは、大容量の購買取引データやWeb閲覧データ、各種のアプリケーションやモバイル端末のログデータ等、様々な非構造化データに対応し、一定の月額課金で収集・保管・分析および他のマーケティングツールやサービスに連携し、「カスタマーデータプラットフォーム(CDP)」が構築できる。
さらに、センサーデータやマシンデータ等、IoT分野におけるビッグデータへの対応も強化。日本では、2012年11月に国内の事業開発および技術開発の拠点としてトレジャーデータ株式会社を設立、また、2015年1月にソウル支社を開設、アジア太平洋市場における本格的な事業展開を開始している。