豊田通商は7月20日、自動車向けセキュリティサービスを提供するイスラエルのスタートアップ企業「Cybellum Technologies(サイベラム・テクノロジーズ/以下、サイベラム社)」と、6月に日本での販売代理店契約を締結したと発表した。
なお、日本市場向けの代理店契約締結は、豊田通商が初になると云う。
車両に通信モジュールを搭載するコネクティッドカーは年々増加しており、2035年には1億台を超える(2016年比で5.3倍/*)とも言われている。
このコネクティッドカーの普及に伴い、国連の分科会は、サイバーセキュリティ上の脅威に対する対策が急務として、その法制化(UNR155)を採択。その対応が各国で進むなか、日本では、来年7月から自動車メーカー各社にUNR155への対応が義務付けられることから、サイバー攻撃に対する組織体制やプロセス構築などが課題になると想定されていると云う。
サイベラム社が提供する脆弱性管理ソリューションは、サイバー攻撃に対するコネクティッドカーの脆弱性の検出や分析に特化したプラットフォーム。ソフトウェアの構成情報を収集し、その情報のみを保持した「デジタルツイン」を作成することで、コネクティッドカー発売以降に発見された脆弱性の監視・検出もできると云う。
豊田通商は、日本国内の自動車メーカー各社を対象に、サイベラム社の脆弱性管理ソリューションを販売することで、開発段階から発売後においてのコネクティッドカーのサイバーリスク対策を支援していくとしている。
*出典:「経済産業省 令和元年度高度な自動走行システムの社会実装に向けた研究開発・実証事業自動運転が活用されうるコネクテッド技術・商用モビリティサービスに関する国内外動向調査」(2020年3月公表):https://www.meti.go.jp/meti_lib/report/2019FY/000328.pdf
[サイベラム社概要]
– 会社名:Cybellum Technologies Ltd.(サイベラム・テクノロジーズ)
– 所在地:イスラエル テルアビブ市
– 代表者:Co-founder & CEO:SLAVA BRONFMAN(スラバ=ブロンフマン)
– 設立:2015年
– 事業内容:サイバーセキュリティ製品の開発、販売
■Cybellum Technologies:https://cybellum.com/