豊田自動織機は5月19日、米シリコンバレーに拠点を置く、AIスタートアップのサードウェーブオートメーション社(以下「TWA」)と、自動物流車両の開発、及び自動運転学習プラットフォームの開発における戦略的パートナーシップ協定を締結したと発表した。
TWAの世界最先端のAI技術および画像認識技術を、豊田自動織機グループの自動物流車両に実装することで、物流の高度な自動化による飛躍的な効率向上の実現を目指すとしている。
近年、eコマース市場の伸長による荷量の急増、荷物の小口化、労働者不足等を背景に、空港、港湾、倉庫、工場など世界中のあらゆる物流現場において、自動物流車両の需要が急速に拡大している。それとともに、自動運転の性能向上や、自動物流車両が対応するオペレーションの範囲拡大に対するニーズも高まっている。
この協業では、TWAのAI技術および画像認識技術を、自動物流車両の移動、荷役・搬送、遠隔操作等の様々な機能へ適用することで、より高度な自動運転、よりフレキシブルなオペレーションを可能とする次世代車の開発を目指す。
また、TWAは機械学習に関する独自技術を活用して、クラウド型の自動運転学習プラットフォームを構築し、複数の車両が学習結果を共有しながら自動運転の精度を高めていくシステムの開発に取り組む。この協業を通じて、『学習結果の共有により車両自らが継続的に改善』していく革新的なシステムによる、物流の完全自動化の実現を目指していく。