スズキは10月4日、米国シリコンバレーを本拠とするコーポレートベンチャーキャピタルファンド(CVCファンド)「Suzuki Global Ventures(スズキグローバルベンチャーズ/以下、SGV)」を、10月に設立したと発表した。出資総額は1億米ドル。
SGVを通して、スタートアップとの共創活動を加速し、新たな事業やビジネスモデルを創出することで、顧客や社会に必要とされる価値を提供していきたいとしている。
SGV設立に際し、鈴木社長は以下のように話している。
「スズキも1920年の設立時は織機製造の小さなスタートアップでした。創業者の鈴木道雄は苦労して綿布を織る母親を助けたい一心から、画期的で使いやすい足踏み式の織機を作りました。これがスズキの原点です。創業以来スズキは、お客様の立場になって、社会の役に立つことを志としてきました。
この“原点”である『お客様の課題を解決したい』という創業精神は今も変わりません。このたび設立したSGVを通じて、同じ志を持ったスタートアップの皆様とともに成長し、社会課題解決の道を歩んでいくことを楽しみにしています」。
スズキは、このSGVをスタートアップエコシステムへのアクセスポイントとして、日本のみならず、米国やインドなどの海外に於いても、顧客や社会の課題解決に資する領域に投資し、スタートアップと共に成長するエコシステムの発展に貢献していくとしている。
[SGVの概要]
– ファンド名称:Suzuki Global Ventures
(登記上:Suzuki Global Ventures, L.P.)
– 設立時期:2022年10月
– 出資総額:1億米ドル
– 投資分野:モビリティ/カーボンニュートラル/インダストリー4.0/サステナビリティ/DX/アグリテック/ヘルステック/フィンテック 等
– 投資対象:スタートアップ/ベンチャーキャピタルファンド
– 運営者:WiL(World Innovation Lab/※)
※)WiL:米国シリコンバレーと東京に拠点を置くベンチャーキャピタルで、日米を中心に有望なベンチャー企業の発掘・育成・投資を実施。日本国内の大手企業とパートナーシップを組みながら、スピンアウトベンチャーの創出や企業内起業家育成等のオープンイノベーション推進にも積極的に取り組んでいる。
■(スズキ)Suzuki Global Ventures:https://suzukiglobalventures.com/
■WiL:https://wilab.com/