スズキは10月1日、同社のコーポレートベンチャーキャピタルファンド〝Suzuki Global Ventures(スズキグローバルベンチャーズ)〟(以下、SGV)を通じて、自動配送ロボットの「LOMBY 」(以下、ロンビー社)に出資したことを発表した。
ロンビー社は、2022年4月に設立された自動配送ロボットの開発・提供・サービス運用を手掛けるスタートアップ企業。配送ラストマイル領域の課題解決に取り組んでおり、2023年には、八王子市のセブンイレブン店舗から商品を配送する公道での実証実験を実施している。
SGVは、地域社会の高齢化による買い物難民の増加や、配達員の不足などの社会問題が顕在化するなか、ロンビー社の取り組みを支援することを目的に出資。配送ロボットの共同開発を一層進めることに加え、今後はその実装を実現するため、事業面での協力も検討していくと云う。
両社は、スズキの電動車椅子をベースとした台車(電動モビリティベースユニット)を用いた自動配送ロボットの可能性の検討を、2022年より開始し、翌2023年には共同開発契約を締結。この共同開発に於いてスズキは、電動台車の設計・開発を担当し、ロンビー社は、自動配送ロボットの試作や配送システムの開発、実証実験等を行っていると云う。
スズキの電動モビリティベースユニット。
スズキは、同社製品ユーザーや社会に必要とされる価値を提供するために設立したSGVを通じて、スタートアップとの共創活動を加速させ、新たな事業やビジネスモデルを創出していくとしている。
[ロンビー社の概要]
– 会社名:LOMBY株式会社
– 所在地:東京都品川区東品川2丁目2-33 Nビル5F
– 設立:2022年4月
– 代表者:内山 智晴
– 事業内容:自動配送ロボットの開発、提供、サービス運用。