住友ゴム工業は、群馬大学の次世代モビリティ社会実装研究センター(CRANTS)と実施している、レベル4(高度自動運転/※)対応のタイヤ周辺サービスに関する共同研究において、自動運転車のタイヤ空気圧データとCRANTS内に設置した自動運転管制所との連携に成功した(データ連携構築はCRANTSとNTTデータと共同で実施)。
このタイヤ空気圧の遠隔モニタリングにより、自動運転車のパンクなど、タイヤトラブルの予知保全が可能に。住友ゴムは今後、空気圧異常によるトラブルを想定した、サービス体制の構築を進めるとしている。
[データ連携概要]
・タイヤ内のリムに設置した直接式TPMS(Tire Pressure Monitoring System:タイヤ空気圧監視システム)から、Bluetoothの仕様の一つであるBLE(Bluetooth Low Energy)で自動運転車の車載システムに空気圧データを送信。
・車載システムからコネクテッド技術によりCRANTSの管制所へデータを送信。
・管制所から自動運転の個々のタイヤ空気圧情報を管理画面でモニタリング。
[協力機関・企業概要]
■群馬大学 次世代モビリティ社会実装研究センター(CRANTS)
次世代自動車産業振興に資する産学官金連携イノベーションの拠点形成を目指し、次世代モビリティシステムの社会実装研究と開発、高度人材育成を目的として2016年に設立。同年から群馬県桐生市内で自動運転自動車の公道実証実験を開始している。
– HP:http://crants.opric.gunma-u.ac.jp/
■NTTデータ
情報サービス事業を展開。本格的なコネクテッドカー社会の実現に向けて、公共交通における人手不足などの課題解決、新たな公共交通サービスの構築・提供に向けた産官学連携による路線バス自動運転の実証実験などを行っている。
– HP:https://www.nttdata.com/jp/ja/
※(内閣官房内閣広報室)自動運転レベルの定義(PDF):http://www.kantei.go.jp/jp/singi/it2/kettei/pdf/20180615/siryou9.pdf