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2024年8月28日【IoT】

スバル、ローカル5Gによる協調型自動運転実証を開始

坂上 賢治

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周回路に設置されたローカル5G設備

 

スバル研究実験センター美深試験場にローカル5G設備を導入

 

SUBARUは8月28日、スバル研究実験センター美深試験場(北海道中川郡美深町)の周回コース全域に、Sub6帯(6GHz以下の周波数帯を利用する高速・大容量伝送・5G)に対応するスタンドアローン構成(SA構成)のローカル5G(通信設備を使用せず独自で構築・運用可能する5Gシステム)設備を導入し、協調型自動運転の実証実験を開始した。

 

周回路を走行する試験車両

 

主に先行研究などを担う当社技術研究所では、これまで自動運転技術の先行研究として移動通信を用いた自動運転システムの研究を進めてきたが、今回SA構成のローカル5G設備による高速かつ信頼性の高い通信環境下で、複数の自動運転車両による自動合流などの管制制御(サーバー上で走行ルートを算出して車両へ指示する方式)や遠隔で車両の走行制御(走行中の車両へ制御指示すること)を行う自動運転の実証実験を開始した。

 


管制制御による自動運転のイメージ図

 

周回コースには、全7基のSub6帯に対応する無線基地局を設置し、当該エリア全域で協調型自動運転の遠隔制御を可能にした。

 


遠隔での車両の走行制御による自動運転のイメージ図

 

また導入した設備はノキアソリューションズ&ネットワークス合同会社のNOKIA Digital Automation Cloud(NDAC/ノキアのローカル5Gスタンドアローン構築システムを指す)のシステムで構成され、日鉄ソリューションズ株式会社のサポートにより導入が実現した。なおテストコースへのローカル5G設備導入は国内自動車メーカーとして初の事例となる。

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

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1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

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日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

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(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

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1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。