スバル(SUBARU)とKDDIは、通信を活用した安心・安全なクルマづくりのためのパートナーシップを構築した。両社は、新型レヴォーグを皮切りに、スバルの最新安全技術とKDDIの通信サービスを連携させ、先進事故自動通報(ヘルプネット)やSOSコールなどの「つながる安全」を実現するコネクティッドサービスの展開を推進する。
今回の提携によって実現した「つながる安全」では、クルマとコールセンターを24時間365日つなぐ先進事故自動通報(ヘルプネット)やSOSコールなどの機能により、万一の事故やトラブルが発生した際の安全の確保や早期救命に貢献。また、通信回線を利用したリコール情報の案内や故障診断アラート機能なども提供する。
「人を中心としたクルマづくり」を掲げるスバルは、すべての人に「安心と愉しさ」を提供することを目指し、特に安全性能において、「0次安全」「走行安全」「予防安全」「衝突安全」(※1)の4つの分野をさらに強化すると共に、この「つながる安全」を加えて、2030年の死亡交通事故ゼロ(※2)を目指す。
一方、KDDIは、車載通信機を搭載した車両の位置情報から、国や地域ごとに選定した通信事業者への自動的な接続と、通信状態の監視を統合的に行う「グローバル通信プラットフォーム」を活用した通信回線を79の国と地域で提供。今後も自動車会社のコネクティッドカーのグローバル展開に貢献。
両社は今後、KDDIの「グローバル通信プラットフォーム」を活用したコネクティッド領域でのパートナーシップを深めることでサービスの発展に努めるとともに、乗る人すべてが安心・安全を感じられるクルマづくりを推進していくとしている。
※1:クルマの形状や操作系などの基本的な設計を工夫することで、走り出す前からクルマの安全性を高める「0次安全」、走る・曲がる・止まるといった基本的な走行性能を高めることで危険回避を容易にする「走行安全」、安全運転をサポートし、衝突回避や被害軽減を図る「予防安全」、乗員や歩行者を保護するための「衝突安全」。
※2:スバル乗車中の死亡事故およびスバルとの衝突による歩行者・自転車などの死亡事故をゼロに。
[両社のコメント]
・スバル 常務執行役員・国内営業本部長 佐藤洋一氏
「新型レヴォーグを皮切りに2022年までに日本を含む主要市場において8割以上の新車をコネクティッドカーへ切り替え、中期経営ビジョン (STEP) で目的として掲げている2030年死亡交通事故ゼロの実現を目指します」。
・KDDI 取締役執行役員専務・ソリューション事業本部長 森敬一氏
「KDDIは『グローバル通信プラットフォーム』の提供を通して、コネクティッドカー領域において世界中のドライバーの安心・安全・快適なカーライフに寄与してきました。スバルとのパートナーシップ構築により、『乗る人すべての安心と愉しさ』を目指すスバルのコネクティッドサービスの発展に貢献していきます」。
■(スバル)コネクティッドサービス:https://www.subaru.jp/levorg/levorg/safety/safety4
■(KDDI)IoT世界基盤、グローバル通信プラットフォーム:https://www.kddi.com/business/mobile/m2m-solution/iot-worldwide/