ソニーとNTTドコモは、第5世代移動通信方式(5G)の新たな利用シーンの創出に向け、ドコモがグアム島に開設した「ドコモ5Gオープンラボ GUAM」、および100%子会社のドコモパシフィック社の屋外試験環境(夏以降提供開始予定)を活用し、ソニー開発のニューコンセプトカート「SC-1(※1)」の遠隔操作実現に向けた共同実証実験を行うことについて、3月27日に合意した。
実験は、5Gの低遅延、大容量、高速の特長を活かし、長距離間における同カートの遠隔操作に必要な伝送速度の確認や操作品質評価などを、グアムの5G ネットワーク試験環境を経由することにより検証する。
5Gを活用したソニーとドコモの共同実証実験は、日本国内で同カートに搭載された4Kディスプレイ対応デジタルサイネージシステムへ高精細映像をリアルタイムに伝送する共同実験(※2)に続き、2件目。
今後もさらなる連携強化で、5G活用によるさまざまな利用シーン創出に向けて取り組んでいくとしている。
※1:ソニーが開発したAI×ロボティクスの取り組みの一環として新たな移動体験の提供を目的としたカート車両で、人の視覚能力を超えるイメージセンサーを車両前後左右に搭載し周囲の環境を把握できることに加え、高解像度4Kディスプレイを搭載。
※2:2017年より現在まで継続中。
[ニューコンセプトカートの主な仕様]
– 全長:3140mm
– 全幅:1310mm
– 全高:1880mm
– 乗車定員:3名
– 走行速度:0~19km/h
– 搭載機器:
車内 49インチ 4K液晶モニター1台
車外 55インチ 4K液晶モニター4台
イメージセンサー 35mmフルサイズExmor R CMOSセンサー 5台