ソフトバンクは7月14日、さまざまな最先端技術を体感できる技術展「ギジュツノチカラ」の第3弾となる「ギジュツノチカラ Beyond 5G/6G編」を開催し、5G(第5世代移動通信システム)の次のシステムであるBeyond 5G/6G(以下「6G」)のコンセプトおよび実現に向けた挑戦を公開した。
6Gは、5Gの特長(超高速、超低遅延、多数同時接続)のさらなる高度化に加えて、高信頼性やエネルギー効率の向上など新たな技術革新が期待されている。
ソフトバンクは6G時代の社会ネットワークインフラの実現に向けて、通信用途にとどまらない無線技術の活用領域の拡大、AI(人工知能)が機能するようなネットワークアーキテクチャーの進化、あらゆる産業が安心して利用できる高い耐障害性、カーボンフリーな社会の実現など、さまざまな分野における挑戦を進めていくとしている。
また、「ギジュツノチカラ Beyond 5G/6G編」では、6Gに向けた挑戦の具体的な事例として、以下二つの取り組みを公開する。
1.周波数領域の拡大に向けた取り組み
ソフトバンクでは、テラヘルツ帯を移動体通信システムとしてサービス提供することを目標に、スマートフォン向けの“「動く」テラヘルツ”の研究開発を行っている。“「動く」テラヘルツ”のコンセプトとなるシステムのデモンストレーションの他、移動体通信システムで使用されているOFDMによるリアルタイム動画伝送のデモンストレーションを公開する。
2.HAPS技術の確立に向けた取り組み
成層圏フライトで使用した通信機器(ペイロード)の実機を公開する。また、HAPSが安定した通信サービスを提供するために必要となる、通信エリアを制御するフットプリント固定技術の実現に向けて、研究開発を進めているシリンダーアンテナの展示や回転コネクター技術のデモンストレーションを公開する。