ソフトバンクロボティクスとソフトバンクは、竹中工務店や大和ハウスグループのフジタと、最先端のロボット技術を保有するBoston Dynamics社(※)の四足歩行型ロボット「SpotMini(スポットミニ)」を、世界に先駆けて建設現場で活用することを目指し、6月に実証実験を実施した。
実証実験では、作業所員の大幅な省人化や高効率化を目指して、建設現場における自律的な巡回による進捗管理や安全点検などの業務へのSpotMini活用の可能性を検証。
今後、SpotMiniを建設現場で活用するためのデータを収集し、センサーやカメラ、SpotMiniの仕様に基づいたハード技術とそれらを制御するソフトに関わるモジュールなどの開発を行いながら、2019年夏以降の本格活用に向けて準備を進めていく。
建設業界では、建設就業者不足から、担い手の確保・育成と生産性の向上が大きな課題に。また、ここ数年の国内建設投資に加え、今後の社会資本ストックの老朽化に伴う維持管理・更新も予測されており、建設現場での革新的な生産性向上や業務効率化を進める必要があると云う。
連携各社は、実証実験を通して、建設現場でのロボット活用の効果を検証し、建設業界における生産性向上や業務効率化に寄与することを目指すとしている。
※Boston Dynamics社は、BigDog、Atlas、Spot、SpotMini、Handleなど、先進的なロボットを開発している。
■Boston Dynamics社のHP:https://www.bostondynamics.com/