スマートドライブは6月29日、「SmartDrive Wi-Fi Hub」の提供を開始したことを発表した。
このソリューションを活用することにより、車載センサーの種類を問わず、輸送する荷物の温度や湿度、荷重の状況やドライブレコーダーの映像、走行データなど多岐にわたる情報を合わせて通信できるようになり、管理者はリアルタイムでさまざまな状況を一括で把握することが可能となる。
これまでは、車両に搭載されている温度・湿度センサー、荷重を計るセンサーから得られたデータは、通信環境のある場所に移動してインターネットに接続するか、スマホや携帯の通信機器を使用することで、クラウド上にアップロードする必要があった。
「SmartDrive Wi-Fi Hub」の提供にあたっては、車内にWi-Fi環境を作ることができるGPS内蔵デバイス(meitrack社製)を活用している。デバイスをシガーソケットに挿し込むことで、車内を Wi-Fi 環境化しインターネットにつなげ、各種車載センサーから得られる情報をリアルタイムにクラウド上にアップロードする。
なお、「SmartDrive Wi-Fi Hub」用のデバイスは、工事の必要はなく、シガーソケットに挿し込むだけで利用可能で、関連会社の車両や委託業者の管理も容易だ。
スマートドライブは、このソリューションは、昨今ワクチン輸送でも話題になった「輸送時における荷物の温度管理」での利用や、コールドチェーン(低温物流体系)の構築、2021年6月から義務化される「HACCP」対応への活用などが想定されるほか、異常値を検知した際の迅速な対応など、多岐にわたる場面で品質・サービスの維持・向上に活用できるものだとしている。