新オフィスにロードノイズキャンセルを体感可能なデモシートを設置
Silentium Ltd.(本社:イスラエル)は7月20日、事業拡大を目指し日本オフィスを初開設。自動車産業の中心である愛知県の名古屋駅に隣接するオフィス内にシート型のデモ機を設置した。これによりアクティブノイズキャンセルを検討するOEMやTier1を中心とするステークホルダにデモシートを実際に試して貰える事が可能になったと話している。
ちなみにSilentiumのアクティブノイズキャンセルは、ヘッドフォンやイヤフォンを耳に装着することなく頭の周囲にノイズキャンセル空間を演出する技術。
目下、自動車産業では“CASE”が加速的に進み電動化が加速するなか、自動車の主動力源であったエンジンがモーターへ置き換わる事で、路面から伝わってくる“ロードノイズ”が車室内に響き渡るようになる。
この際、Silentiumは、独自開発のソフトウェアにより自動車に搭載されているオーディオやスピーカーから逆位相を出力して、耳障りなノイズを低減させることが可能できるため、ノイズキャンセル効果としては特に300Hz域ではピーク時で10dB(A)前後も低減する可能性があると謳っている。
このARNCの採用実績では、2020年にJaguar Land Rover(英)のnew Jaguar F-PACE、new Jaguar XF、new Range Rover Velarの3車種に。続いてnew Jaguar XFL、 New Range Rover、New Range Rover Sportの3種に採用され、既に計6車種が市販されている。
JLRによると、荒れた路面で生じて車内に伝わってくるノイズをこのシステムで「隔離して除去する」ことができ、個々のノイズの「ピーク」を10dB、全体のノイズレベルを3~4dB下げることができると評価されているとした。またドライバーの疲労を軽減し、洗練さを高めるともSilentiumでは述べている。
新設される所在地は以下の通り
所在地:名古屋市中村区名駅1-1-1 JPタワー21階 SPACES内
アクセス:JR、地下鉄、名鉄、近鉄「名古屋」駅から徒歩約3分