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2019年8月1日【テクノロジー】

西武鉄道とヤフー、ビッグデータとAIによる鉄道混雑予測実証実験

NEXT MOBILITY編集部

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西武鉄道とヤフーは、ビッグデータとAIを活用し、西武鉄道が運行する各路線(以下、西武線)の混雑予測をWebサイトで発信する実証実験を8月19日(月)から9月20日(金)までの33日間、実施。通勤やメットライフドームでの野球開催等、混雑時の混雑緩和や快適性の向上を目指す。

実証実験では、ヤフーが提供する乗換検索サービス「Yahoo!乗換案内」などで蓄積される将来の予定を含む路線検索履歴のビッグデータを、個人が特定できないよう統計化した上で、AI(機械学習)による解析を行い、駅ごとの混雑パターンを推定。さらに、西武鉄道の駅別・時間帯別の降車人数データを掛け合わせることで、より高精度な混雑予測を実現すると云う。

 

なお、この仕組みは、ヤフー研究所と東京工業大学の下坂正倫准教授の研究チームが連携して開発したAI(※1)を元にしている。

 

 

 

 

実証実験は、ヤフーが10月から提供を開始する企業間ビッグデータ連携による事業者向けデータソリューションサービス「DATA FOREST(データフォレスト)」のサービス開始に向けた実証実験の一例として実施するもので、乗換検索サービス提供会社と鉄道会社が連携して行う混雑予測の情報提供は国内初の取り組みとなる(※2)。

 

実験を行う駅は、通勤時間帯に利用客の多い主要駅(以下、通勤利用駅)である池袋駅、西武新宿駅、高田馬場駅、国分寺駅と、野球が開催されるメットライフドームの最寄り駅である西武球場前駅の2種類・計5駅。

 

通勤利用駅では、平日の朝(始発~10時)の混雑レベルと、通常より混雑が予測される時間帯を表示することで、ピーク時間帯以外の通勤を促進。東京都が提唱する交通混雑緩和のための取り組み「スムーズビズ」の一環として実施される。

 

また西武球場前駅では、西武ライオンズと連携し、野球開催日のメットライフドームへの来場時間帯の駅混雑レベルと試合前イベントの情報を表示することで、早めの来場を促す。

 

 

 

 

混雑予測は、西武鉄道Web サイト内に新たに開設する「混雑予報サイト」で見ることができる。

 

また、実証実験の効果検証のため、電車でメットライフドームに野球観戦に来た人を対象に混雑予測に関するアンケートを実施。アンケートへの回答者には抽選でプレゼントが当たる。

 

 

※1:下坂正倫ほか(2015)「 Forecasting Urban dynamics with Mobility Logs by Bilinear Poisson Regression」:https://research-lab.yahoo.co.jp/ds/20150910_ktsubouc.html
※2:西武鉄道およびYahoo! JAPAN調べ

 

 

[実証実験について]

 

<実施期間>

 

2019年8月19日(月)~2019年9月20日(金)

 

混雑予測情報公開開始は2019年8月16日(金)から。

 

<混雑予測実施駅>

 

池袋駅、西武新宿駅、高田馬場駅、国分寺駅、西武球場前駅

 

<実証実験内容>

 

ヤフー が提供する乗換検索サービス「Yahoo!乗換案内」などの路線検索データ、および西武鉄道の駅別・時間帯別の降車人数といった両社のビッグデータに加え、ヤフーのAIを用いた混雑予測を行い、以下の情報をWebサイト上に公開することで、電車移動の混雑緩和、快適性向上を目指す。

 

① 通勤利用駅(池袋、西武新宿、高田馬場、国分寺)

 

・平日の朝(始発~10 時)の混雑レベルおよび通常より混雑が予測される時間帯を表示することで、ピーク時間帯以外の通勤を促す。

 

② 西武球場前駅

 

・西武ライオンズと連携し、野球開催日の来場時の駅混雑レベルと試合前イベントの情報を表示することで、早めの来場を促す。

 

 

<混雑予測を公開するWebサイト(混雑予報サイト)>

 

URL:https://www.seibuapp.jp/railways/congestion/

 

※免責事項については、混雑予報サイトを参照。

 

 

[アンケートの実施について]

 

実証実験の効果を検証するため、混雑予測に関するアンケートを実施する。

 

<実施期間>

 

2019年8月20日(火)~2019年9月20日(金)

 

<対象者>

 

実施期間中、電車を利用してメットライフドームへ野球観戦に来場した18歳以上の人。

 

<回答方法>

 

混雑予報サイト内の「アンケート」から回答する。

 

<特典>

 

アンケートに回答者の中から抽選で、以下の賞品をプレゼントする。

 

Aコース:埼玉西武ライオンズ 秋山翔吾選手の直筆サインボール:2名
Bコース:埼玉西武ライオンズ 秋山翔吾選手の直筆サイン色紙:1名
Cコース:プリンスチケット5千円分:5名

 

※当選発表は、当選者への当選通知メールの発送をもってかえる。
※抽選参加には、メールアドレスの入力が必須となる。

 

 

[問い合わせ先]

 

西武鉄道お客さまセンター

 

電話:(04)2996-2888(音声ガイダンスの案内からメニュー選択)
営業時間:平日9時~19時土休日9時~17時

 

 

■(ヤフー)DATA FOREST:https://dataforest.yahoo.co.jp/

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

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(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

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1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。