東京工業大学 情報理工学院 情報工学系の瀧ノ上正浩准教授と小長谷明彦名誉教授(同学院 特任教授)が、NHK Eテレの「サイエンスZERO」に出演し、DNAを材料にナノサイズの極小ロボットを作る新技術「DNAオリガミ」の研究を紹介する。
出演に際して、瀧ノ上准教授は、以下のように話している。
「近年、DNAは、ナノサイズの分子コンピュータ、大容量データストレージ、分子ロボット、人工細胞、核酸医薬、ゲノム編集、ゲノム合成など多岐にわたる分野で注目を集めています。そこでは、DNAの物理学と情報科学に基づく、DNAナノテクノロジーが重要な役割を果たしています。
今回は、当研究室の最新の研究成果である、DNAオリガミによる細胞サイズの微小カプセルについて紹介していただくことになりました」。
また、小長谷名誉教授は、以下のように話している。
「DNAナノ技術や分子ロボットのような最先端技術の研究開発においては、お手本となるような先行研究がないため、何はして良くて、何はしていけないのかを研究者自身が判断するための『倫理』が必要となります。
本放送では、ナノサイズの構造体を作れるDNAオリガミ技術と分子ロボットを研究する上で、研究者が守らなくてはならない原則を定めた『分子ロボティクス倫理綱領』について紹介します」。
[放送概要]
– 番組名:NHK Eテレ サイエンスZERO
– タイトル:極小スケールの“ものづくり大革命”DNAオリガミ
– 放送予定日:2020年3月1日(日) 23:30~24:00
– 再放送予定日:2020年3月7日(土) 11:00 – 11:30
■(NHK)サイエンスZERO「極小スケールの“ものづくり大革命”DNAオリガミ」:https://www4.nhk.or.jp/zero/x/2020-03-01/31/10575/2136739/