NEXT MOBILITY

MENU

2023年4月6日【テクノロジー】

埼玉工大、アイサンテクノロジーと自動運転研究で連携

坂上 賢治

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 

埼玉工業大学アイサンテクノロジーは4月6日、自動運転技術の研究・開発で協力関係を強化するべく連携協定を締結した。

 

両者は、自動運転の社会実装の推進に向けて、Autoware(自動運転システム用オープンソースソフトウェア。The Autoware Foundationの登録商標)をベースにした自動運転車両の開発や構築。並びに各種実証実験の参加でも協力関係を強化、自動運転レベル4への対応に向けて連携していく。

 

両者が技術連携を締結した背景には、自動運転の普及に向け特定の場所での運転を完全に自動化する「レベル4」を許可する改正道路交通法が成立。既に4月1日から施行(公道走行の解禁)されている事などがある。

 

加えて、経済産業省と国土交通省は2025年度までに全国40カ所で自動運転の実証実験を展開する目標を掲げている。従って今後、自動運転技術の本格的な実装が始まる見込みであるため。

 

なお埼工大は、2017年に地元・深谷市の公道上での自動運転実証実験を開始。2019年には自動運転マイクロバス、そして2021年には大型バスを開発し、全国各地での公道自動運転の実証実験に参加してきた。2021年度には年間1万km以上の自動運転による走行を実施している。

 

またアイサンテクノロジーは、2010年より自動運転分野での研究開発を開始。これまでに国内トップレベルの水準を誇る500を超えるプロジェクトで高精度3次元地図データを提供してきた。

 

加えてAutowareを利用した自動運転車両で100を超える様々なフィールドで自動運転実証実験を行い、走破し続けてきた。更に複数台の車両を用いた遠隔型自動運転や5G通信を用いた自動走行といった国内初の取り組みをなど、先進的な内容にも積極的に取り組んでいる。

 

これらを踏まえ今後、両者は、今連携協定に基づき協力関係を強化。それぞれの強みを活かした連携により「レベル4」への対応を含めて、社会ニーズに対応した自動運転技術の開発、バス車両開発、および実証実験に積極的に取り組んで行く構えだ。

 

具体的な連携内容は以下の通り

(1)自動運転技術に関連した社会ニーズの掘り起こし
(2)社会ニーズに即した自動運転技術の開発及び環境整備
(3)自動運転オープンソースである「Autoware」を利用した技術開発
(4)次世代モビリティサービス・自動運転技術の社会実装に向けた技術検討
(5)自動運転技術の関連産業の振興
(6)その他、自動運転に関する活動

CLOSE

坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。