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レシップは1月27日、西日本ジェイアールバスの大阪駅JR高速バスターミナルで使用される発着案内表示システムとしてコンテンツ・マネージメント・プラットフォームの「LECIP CMP」が採用された(運用開始は1月15日)ことを明らかにした。
そんな「LECIP CMP」は、様々なデジタルコンテンツを制作できる統合型DXクラウドシステム。手持ちのパソコンで、デジタルサイネージのコンテンツ制作、モバイルチケットの発行などができる。
また表示はWEBアプリケーションとして提供される。また時刻連動タイムテーブル表示、多言語表示、タッチパネル表示などに対応した高機能な画面デザインや表示デザインを画面上で確認できるプレビュー機能など、充実した編集機能を有する。
上記の通りWEBアプリケーションのためロケーションフリーであり、運行予定の登録、デジタル広告の設定/配信作業は遠隔地から行え、現地に出向く必要がない。更にバス車内へのデジタル広告配信や、他のバス発着拠点への運行予定案内を行う場合は、それらにディスプレイを増設するだけで拡張できる。
今回、大阪駅JR高速バスターミナルに採用された理由は同ターミナルの発着案内表示システムが老朽化、正確かつ迅速な情報提供が困難となっていたため。加えてインバウンド観光客の増加に伴い、外国人旅行者を含む多くの利用者にとって視覚的にわかりやすく直感的な案内表示や多言語による音声案内が求められている。そこでLECIP CMPの機能性、拡張性、サポート体制が勘案され、LECIP CMPが採用された。
導入機の機能等は以下の通り
発着案内表示システム
これまで、あらかじめインポートした時刻表に応じて、便の繰り上げ表示を行っていたが、新たに乗り場に設置されている在車センサーと連動し、バス発車時の繰り上げ表示やバス遅延時の繰り上げの停止を行う。
誘導表示板システム(バス在車表示システム)
乗り場に設置されている在車センサーと連動し、各乗り場にバスが停車しているかどうかを判定、表示する。
音声案内システム
乗り場に設置されている在車センサーと連動し、バス到着時、発車前に自動的に対応した音声を設定した言語で放送する。
乗り場係員用・運行管理アプリケーション
これまで執務室の特定の端末(パソコン)でのみ操作可能であった誘導表示板の表示内容の変更を、乗り場係員の持っている操作端末(スマートフォン)で変更可能とした。
併せてLECIP CMPでは、大きさや設置場所が異なる様々なディスプレイに合わせ、バスの運行情報を、最適なレイアウトで作成することができる。HDMI入力のあるディスプレイであれば、既存のディスプレイを使用することも可能であり、運用規模が数百台を超える大型バスターミナルにも対応することができる。
あらかじめ系統ごとの時刻表をクラウド上に入力し、全系統を一つの時刻表に統合しておくことにより、乗り場総合案内では全系統の一覧表示、各乗り場では乗り場を通る系統の時刻表を自動的に選択して表示するなどの表示設定を容易に行うこともできるようになった。
システム詳細
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______導入台数>表示内容
乗場総合案内:1>_時刻表、乗り場
乗り場:___8>_時刻表、到着・改札案内
待合室:___5>_時刻表、乗り場
バックヤード:1 (誘導表示板用)>バス在車表示
バックヤード:1 (音声案内用)>_ーーー
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会社名:レシップ株式会社
所在地:岐阜県本巣市上保1260番地の2
設立:1953年3月(レシップホールディングス株式会社100%出資)
事業内容:
バス・鉄道用電装機器等の製造および販売・サービス、各種産業機器
および自動車部品等の製造および販売・サービス
会社ホームページ
https://www.lecip.co.jp/