パナソニックは、機能向上した新型HOSPI(ホスピー)、ならびにサイネージを3面搭載した「HOSPI Signage(サイネージ)」の受注を開始する。
また、搬送容量を拡大した「HOSPI Cargo(カーゴ)」の受注を7月から開始する予定。
パナソニックは、病院内の薬剤や検体を人手に替わって、自動で搬送する「病院内自律搬送ロボットHOSPI」の販売を2013年10月に開始し、国内4病院、海外1病院に導入。
今回、機能向上した新型HOSPIに加え、これらの病院導入実績などで培ってきた自律移動技術をベースに、新たな移動型の情報提供手段として、サイネージ搭載HOSPIを開発した。
移動型サイネージでは固定型サイネージに比べ視認率もアップするという実証結果もあることから、更なる注意喚起や宣伝効果が期待できると云う。
パナソニックは、今後想定されるインバウンド増加に伴う空港やショッピングセンターなど、案内や告知が必要な公共空間での利用をターゲットに、搬送ロボットについても、搬送効率の向上を目指し、現行HOSPIの機能拡張及び搬送容量をアップした「HOSPI Cargo」をラインナップする事で、多様なニーズに対応していくとしている。
[主な特長]
1. 27型FHD LCDパネルを最大3面搭載。自己位置情報よりコンテンツ切換可能(HOSPI Signage)
・コンテンツ表示機能
(1) HOSPI内蔵PC(標準):内蔵PCにコンテンツを準備し、走行場所や時間によってコンテンツ表示を切換。
(2) STB(セットトップボックス/※1):デジタルコンテンツ表示用STBの搭載も可能。
※1:STBの仕様によっては、利用不可。
2. 搬送容量大幅アップ(HOSPI Cargo)と巡回機能(全システム)を搭載し、搬送効率を向上
・搬送容量
(1) トレーの場合:薬剤深型トレー:8段×2列収納。
(2) コンテナの場合:50 Lコンテナ:3個収納。
・巡回機能
(1) 定期巡回機能:予め決まった場所を登録することにより、登録順に巡回走行。
(2) 行先複数選択機能:搬送毎に目的地を複数選択することにより、選択順に巡回走行。
3. 後方センサー搭載により走行安定性を向上(全システム)
狭路や人混みの中で、進路が塞がれた場合にも、安全を確認して後進することが可能になり、走行安定性が向上。
<追加オプション機能>
・遠隔操作機能:HOSPI搭載の前方カメラ映像を別の場所に設置したPCでモニターし、ジョイスティックで操作することが可能になり、警備などの用途に活用できる。
・遠隔コミュニケーション機能:HOSPIにTV会議システム(※2)を搭載する事で、HOSPI近辺の人と、TV会議システムを用いた対話が可能になり、案内業務などに活用できる。
・顔振向き機能(※3):HOSPIに搭載しているセンサーで人物を認識。HOSPIが走行中に人物の方向へ頭部を回転すると共に、挨拶音声を流す事で、親和性を高める。
※2:TV会議システムの仕様によっては、利用不可。
※3:人物以外にも反応する場合がある。
[主な仕様]
<オプション>
※4:運用方法、走行環境によって変動する。
[問い合わせ先]
パナソニック プロダクションエンジニアリング株式会社 新規事業センター
電話:06-6905-1525