オムロンの子会社で、社会システム事業を担うオムロン ソーシアルソリューションズ(OSS)は、ドライバーが運転に集中できている状態かを判断する世界初(*1) の「ドライバー見守り車載センサー」(*2) を実用化したドライバー安全運転管理サービス「ドライブカルテ(DriveKarte)」を、物流・公共交通などの事業者向けに、来春から提供開始する。
「ドライブカルテ」は、ドライバーの居眠りや脇見など集中度が低下している場合に、瞬時にドライバーに警告。また、車両の走行状態とドライバーの運転集中度をデータ化し、安全運転指標として事業者に提供することで、ドライバーの安全意識を改善・向上させるための教育支援としても活用できる。
OSSは、「ドライブカルテ」のセンサーを既存の車両に取り付けることで、車両の走行状態とドライバーの運転集中度の両面から安全運転をサポートするサービスを提供。
センサーがドライバーのまぶたの開閉や顔の向きを検知し、居眠りや脇見などドライバーの運転集中度が低下している場合に、警告音でドライバーに注意を促すとともに、運行管理者にメールで通知する。
また、急加速や急ハンドル、速度超過など車両の走行状態を検知し、データをもとに運転集中度指標と走行リスク指標として事業者にレポート。事業者はこれらの指標を、ドライバーの安全運転指導に活用することができる。
OSSは、サービス開始にあたり、オムロンの国内グループ会社であるオムロン フィールドエンジニアリングの社有車に「ドライブカルテ」センサーを搭載。11月から公道での実証実験を行い、危険運転時の警告の評価検証や事業者が安全運転指導に役立つ指標を確立していく。
[提供サービス内容(予定)]
・運転集中度指標
注意力、前方確認、運転姿勢、右左折時確認などの状況から運転集中度を総合評価し、5段階レベルで提示
・走行リスク指標
急発信、急加速、急減速、速度超過、急ハンドルなどの状況から走行リスクを総合評価し、5段階レベルで提示など
※生体情報を諸元とした運転者健康指標も今後追加予定
*1:ドライバーの多種多様な行動や状態をセンシングし、安全運転に適した状態かを判定する「ドライバー運転集中度センシング技術」を搭載した車載センサーとして(2017年9月27日現在 同社調べ)
*2:オムロン独自の顔画像センシング技術「OKAO®vision」と時系列ディープラーニング技術を組み合わせ、ドライバーが運転に集中できる状態かを判断するセンサー
*3:(出所)ITARDA traffic accident data in 2012