オムロンは、5月29日から31日までの3日間、東京ビッグサイトで開催される無線通信技術関連の国内最大級の展示会「ワイヤレス・テクノロジー・パーク(WTP)2019」に出展する。
今回の出展では、信号線だけではなく電源線や電池も不要な、工場など製造現場の産業機器用ワイヤレス近接センサーと、無線給電の「ビームフォーミング技術」をデモ展示する。
IoTの普及に伴い、工場内への産業機器用センサー導入は今後加速度的に広がるとされている。
有線接続のセンサーでは、断線や故障時の交換などによって発生する生産停止時間の長さ、一度設置した製造ラインを変更する難しさなどの課題もあって、そのワイヤレス化を望む声も多いと云う。
しかし、ワイヤレス化にあたっては、安定した通信品質の確保が課題となっていた。
今回オムロンは、複数の産業機器用ワイヤレス近接センサーに安定して無線給電する「ビームフォーミング技術」を展示する。
ビームフォーミング技術は、同社が長年培ってきたRFID技術を応用し、給電通信機の複数のアンテナを制御することで複数のセンサーに対する安定給電を実現。センサーの設置位置に応じて電波を個別制御して給電することで、センサーの設置場所を変更しても最適な給電・通信が可能となる。
オムロンは、これにより、断線の心配や配線設計・設置の煩雑さを解消し、工場における設備の稼働率向上やフレキシブルな製造ライン設置に貢献するとしている。
[展示会開催の概要]
– 名称:ワイヤレス・テクノロジー・パーク(WTP)2019
– 開催日時:2019年5月29日(水)~31日(金) 10:00~18:00 (最終日のみ17:00終了)
– 開催場所:東京国際展示場「東京ビッグサイト」西3・4ホール 東京都江東区有明3-11-1
– HP: https://www.wt-park.com/2019/index.html
– 出展位置: ブースNo.1948(FFPJパビリオン内)