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2018年10月16日【テクノロジー】

OKIとコマツ、建設機械の遠隔操縦の実証実験

NEXT MOBILITY編集部

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OKIは、小松製作所の建設機械の遠隔制御システムに、OKIの車両周辺の俯瞰映像モニタリングが可能なシステム「フライングビュー」を活用した実証実験を、10月1日から千葉・美浜区の「コマツIoTセンタ東京」で開始した。

 

実証実験では、コマツが先行して実施している5G(注1)による建設機械の遠隔制御の実証実験に、OKIの「フライングビュー」を適用することにより、自由視点での遠隔モニタリングの検証を行う。

 

これにより、OKIとコマツは、建設機械の遠隔操縦の早期実用化を目指す。

実験で使用するOKIの「フライングビュー」は、建設機械に搭載した4台のカメラと映像合成部、送受信部で構成。カメラ映像の合成は、映像処理能力の高いFPGA(注2)上で行い、リアルタイムかつ小型省電力のシステムでの大容量高画質の映像処理を実現。

 

建設機械の全周囲で、リアルタイムかつほぼ死角のないシームレスな広域エリアの俯瞰映像モニタリングを可能とすると云う。

 

 

また、コマツの部分映像モニタリングでは、建設機械の前後およびブレード部を撮影する高精細カメラで作業部分の状況を把握。

 

これらの俯瞰および部分映像は、5Gを経由して、美浜区の「コマツIoTセンタ東京」の建設機械から、遠隔地の幕張メッセ「CEATEC JAPAN 2018」展示会のコマツブース内デモコーナー「コックピット」に伝送され、遠隔操縦者の建設機械の操縦支援に用いられる。

 

同様に、展示会場内の「コックピット」から、5Gを経由して建設機械へ制御信号を伝送、映像と制御信号の双方向におけるリアルタイムな通信の検証を行う。

 

OKIとコマツは、今回の実証実験で、建設機械の遠隔操縦にOKIの俯瞰映像モニタリング「フライングビュー」を適用した場合の有効性や課題などを分析し、遠隔操縦の早期実用化に向け、共同で取り組む。

 

また、実験における両社の最新技術を用いた建設機械の遠隔操縦の実現により、未来の建設現場における安全性、生産性向上に貢献していくとしている。

 

なお、実証実験の様子は、10月16日(火)から幕張メッセで開催中の展示会「CEATEC JAPAN 2018」のOKI(ブースNo:A058)、コマツ(ブースNo:A012)ブースで、見ることができる。

 

 

注1)5G(5th Generation):
第5世代移動通信方式。LTEやLTE-Advancedの次世代の通信方式で、2010年と比較して単位面積あたり1000倍の大容量化、ピークレートは10Gbps超であり、2010年と比較して100倍の高速化、1ms以下の無線区間の伝送遅延化、2010年と比較して100倍以上の多数端末の同時接続などを目標としている。

 

注2)FPGA(field-programmable gate array):
製造後に購入者や設計者が構成を設定できる集積回路で、広義にはPLD(プログラマブルロジックデバイス)の一種。

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。