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2024年8月26日【IoT】

NXグループ、屋内型ドローン開発のSpiral社に出資

坂上 賢治

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NIPPON EXPRESSホールディングスは8月26日、NXグローバルイノベーション投資事業有限責任組合の案件として、非SLAM(機体が地図上で推定して周囲環境の把握する技術)でドローンの屋内での自律航行を可能にする制御システム提供を行う株式会社Spiral(Spiral社)に出資(出資の実行自体は8月23日)したことを明らかにした。

 

上記Spiral社は、屋内に特化したドローン自律飛行システム「MarkFlex®︎Air(電波が届かない屋内環境でもマーカー等によりドローン飛行を可能にする技術)」を開発するスタートアップ企業。

 

一般的なドローンは、GPSやセンサーなどを使い、事前に作成した施設内のマップを参照しながら航行するが、Spiral社の技術を搭載したドローンは専用ソフトで経路を入力し、壁に貼られたQRコードを認識することで電波の届かない場所でも航行が可能だ。

 

 

Spiral社は「屋内の自律飛行ドローンの導入を検討している現場技術者の救世主となる」というミッションを掲げ、トンネル工事現場やダム検査廊での定期点検等に本技術の活用に取り組んでいる。現在はトンネル建設の市場規模が大きい欧州をターゲットとし、2024年中にオーストリア・ウィーンに現地法人を設立予定としている。

 

今回、NXグループが出資した背景には、自社の長期ビジョン「グローバル市場で存在感を持つロジスティクスカンパニー」の実現に向け、企業価値の向上と社会課題の解決を目指す一環となる。

 

より具体的には、今出資により、2024年1月に子会社化したオーストリア・ウィーンに本拠地を置くcargo-partner社とNXグループ各社が連携。ドローン関連機材の輸配送や現地での保管等Spiral社の海外進出をサポートすると共に、物流現場でのドローン活用を推進するため。

 

 

例えばSpiral社を通じて欧州の建設、建機業界とのタッチポイントを増やし、新たなロジスティクスソリューションの開発や、ニーズの発掘に取り組む構えだ。

 

出資先概要
会社名:株式会社Spiral
本社所在地:東京都葛飾区堀切2-49-2
設立年:2016年
代表者:石川 知寛
資本金:100百万円
従業員数:20名(2024年6月現在)
事業内容:非GPS環境下におけるドローン自律飛行システムの開発
Webサイト:https://spiral-robotics.com/

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

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経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

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1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。