NEXT MOBILITY

MENU

2019年3月5日【テクノロジー】

NTT、映像制作会社と映像+触覚の体感型コンテンツ実験

NEXT MOBILITY編集部

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 

 

日本電信電話(NTT)と東北新社、二番工房の3社は、NTTが開発を進める触覚コンテンツの体験・作成・共有システム「Comptics」を活用した体感型コンテンツの創造を目指し、2月から検証を開始した。

 

3社は、アメリカのテキサス州オースティン市で行なわれる、音楽・映画・インタラクティブをテーマとする世界最大規模のビジネスとコンテンツの祭典、「サウス・バイ・サウスウエスト2019(SXSW2019)」において開催されるオフィシャルイベント「Trade Show」(会場:Austin Convention Center、日程3月10日~13日)に出展する。

 

NTTは昨年、SXSW2018にCompticsのビジョンを提示してフィードバックを得ることを目的に、第1世代のプロトタイプを展示。映像制作カンパニーの東北新社及び二番工房と出合った。

 

連動させるコンテンツとストーリーテリングの強化を課題としていたNTTと、映像体験の拡張や新規事業を検討していた東北新社および二番工房は、2月から三者の共同実験を開始。Compticsの目指す体感型コンテンツの体験・作成・共有という世界の実現に向け検討を進めてきた。

 

その結果、今回、第2世代のプロトタイプとして、東北新社及び二番工房が制作した映像に合わせて、NTTが触覚のタイムラインを制作し、Compticsでの出力を実現。

 

3社は、その価値の検証のためSXSW2019に出展し、体験レベルのフィードバックを収集、12月まで改良と検証のプロセスを進めるとしている。

 

 

[各社の役割分担]

 

■ NTT

・Compticsの提供
・触覚コンテンツの提供

 

■ 東北新社および二番工房

・ストーリーテリング
・映像/サウンドコンテンツの提供

 

 

[SXSW2019の出展内容]

 

NTTは今回、Compticsを活用した2つのコンセプトをNTTの単独、及びNTTと東北新社、二番工房との共同の各々で展示する。両展示では、触覚体験が提供される。

 

<Perticipative Costume by NTT>

 

Compticsを活用した新たな体験として、体験型ミュージカルなどにおける触覚を通じた演出や演者と観客の新たなインタラクションを提案。今回は、想定される種々のシーンにおける触覚演出のプロトタイプを初披露する。

 

 

 

 

<Haptics VR Theater “ME-HADA” by 東北新社,二番工房,and NTT>

 

NTT、東北新社、二番工房によるハプティクスVR シアター “ME-HADA” では、映像演出の拡張等のプロトタイプを初披露する。

 

 

 

 

[SXSW2019の開催概要]

 

– 日程:2019年3月8日(金)– 3月17日(日)
– 場所:アメリカ合衆国テキサス州オースティン
– ブース番号:#925,ホール 2–5,オースティンコンベンションセンター
– 概要:

Music、Film、Interactiveの3つの大テーマで構成されるクリエイティブ・ビジネス・フェスティバル。1987年にインディーズ音楽祭として始まり、その後FilmとInteractiveを加え、現在では世界中から数万人を集める世界最大級の祭典となっている。

 

近年では、Twitter等のITサービスがSXSW出展から世界的サービスとなり、2018年は日本からも1500人を超える参加者が集まるなど注目が集まっている。

 
■SXSW2019(英語):https://www.sxsw.com/
CLOSE

坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。