エヌ・ティ・ティ・スマートコネクト(以下「NTTスマートコネクト」)は7月14日、堂島近接エリアに大規模な「曽根崎データセンター(仮称)」を、2022年4月に開設すると発表した。
NTTスマートコネクトは会社設立の2000年以来、大阪都市部の堂島・北浜・日本橋エリアで計6つのデータセンターを展開。堂島を中心とした域内での高品質かつ低コストでの光ケーブリングサービスも好評だという。
昨今、コロナ禍における企業の社内外向け映像配信の需要増や巣ごもりでの動画視聴によるトラフィック増、さらには5Gや自動運転などのIT技術の発展にともない、インターネットトラフィックは今後も増加が見込まれる。同社は2021年5月に日本橋データセンターを開設しこれらの需要に応えてきたが、さらに今回、堂島近接エリアに大規模な「曽根崎データセンター(仮称)」を開設する。
■曽根崎データセンター(仮称)の主な特長
①ハイパースケールな要望にも対応可能なハウジングサービス
1ラック単位から百ラック超規模へ対応し、最大約3,650㎡・10メガワットまで拡張する計画であり、各種ハウジングラック仕様や配置等、顧客の要望に柔軟に対応。標準のハウジングサービスのラックサイズは横幅700mm、奥行1,100mm(オプションで1,200mmまで拡張可能)、電源ケーブルとネットワークケーブルは異経路での提供となるため、安心して利用できる。また、1ラックあたり20キロワット以上の高負荷電力へも対応している。
②堂島・北浜・日本橋データセンターと直結。事業者間の相互接続が可能
光ケーブリングサービス「堂島コネクト」により、堂島・北浜・日本橋データセンターの顧客との相互接続が可能。データセンター間は、主にとう道直結かつ冗長経路にて接続されているため、高い信頼性とセキュリティを確保できる。
また、各ビル間の光ケーブルは融着箇所を最小限にし、各ビル間を接続しているため、堂島内隣接ビル間の設備環境と変わらぬ伝送損失かつ高品質で利用できる。
さらに、同社データセンター間を結ぶ「堂島コネクト」の料金は一律であるため、大阪におけるネットワークの相互接続の拠点を検討している顧客も、利用しやすいデータセンターとなっている。
③各種災害に強い設備仕様
「曽根崎データセンター(仮称)」は、震度 6強の地震にも耐えうる免震構造、自家発電による72時間連続無給油運転、異変電所からの電力供給を実現。立地はハザードマップ上、津波の危険性は少なく、万が一の河川氾濫等に備え、重要設備は2階以上へ設置するなどの対策を行っている。また、UPS(無停電電源装置)はフロア毎に必要な容量分が設置できるように設計されるなど高い信頼性を実現している。
④安心サポート
保守・サポート面においては、24時間365日常駐体制のもと、専門の技術スタッフが対応。また英語対応やWEB対応窓口も備え、海外の顧客も安心して活用することができる。
■曽根崎データセンター(仮称)の概要(開設当初)
データセンター名:曽根崎データセンター(仮称)
所在地:大阪府大阪市北区
建物構造:鉄骨造、免震構造
ハウジングルーム面積:約2,190m²(最大3,650㎡まで拡張する計画)
データセンター用電力量:6メガワット(最大10メガワットまで拡張する計画)