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2023年11月7日【テクノロジー】

NTT、米「May Mobility」に出資。同社システムの国内独占販売権獲得

NEXT MOBILITY編集部

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NTT+May Mobility・ロゴ

日本電信電話(NTT)は11月7日、日本での自動運転技術を活用したサービスの本格実用化を見据え、米国の先ずは、May Mobility (メイ・モビリティ)の投資ラウンド・シリーズDにリードインベスターとして出資。同社の自動運転システムの国内独占販売権を獲得すると発表した。

 

このMay Mobilityとは、日本の交通事情にも適合する自動運転技術に強みを持ち、北米及び日本の12都市で35万回以上の自動運転走行の実績を持つテクノロジー企業だ。

 

今回NTTがMay Mobilityへの出資に動いた理由は、近年、少子高齢化や物流の2024年問題(働き方改革法案によりドライバーの時間外労働時間が年間960時間に制限される等)などを背景に、地域に於ける運転手不足が顕在化していること。

 

またこれを踏まえ、日本国内で自動運転技術による社会課題の解決が期待されていること。加えて今年の4月1日には、改正道路交通法が施行され、特定条件の下で自動運転レベル4での公道走行が許可されるなど、自動運転サービスの社会実装に向けた機運も高まっていることなどがある。

 

 

そこでNTTは、これらの背景を勘案しより安全な自動運転サービスの実現に向けて、5Gやローカル5G、6Gといった高速・高信頼の通信ネットワークサービス環境やIOWN(アイオン)構想を持つ強みを活かしていきたい考え。

 

これを前提として今回、自動運転のキーテクノロジーを有するMay Mobilityに出資すると共に、同社の自動運転システムの国内独占販売権を獲得。出資を通じて、より安全な自動運転サービスを継続的に供給する体制を整えていく姿勢を表明したことになる。

 

<出資先について>
– 出資先企業:May Mobility, Inc.,
– 代表者:Edwin Olson
– 所在地:650 Avis Drive Suite 100 Ann Arbor, Michigan, 48108, USA
– 事業内容:自動運転システムの開発。自動運転シャトルバスサービスの提供。

 

今後NTTは、地域の交通事業者、地域住民をはじめとする、多様なステークホルダーとの連携。特に2020年3月よりスマートシティ事業で長期・継続的な協業関係にあるトヨタ自動車との連携を、自動運転車両提供を含む取り組みに於いても深めていく。

 

より具体的には、自動運転サービスの需要が見込まれる地域へ社会実装を働き掛ける。先ずは、交通課題を抱える複数の地方自治体との協働を通じて、コミュニティバスによるサービス提供等に取り組む。その後は、自動運転車両を様々な車種に拡大していきたいとしている。

 

そうした施策の拡大にあたっては、車両、自動運転システム、通信ネットワーク、遠隔監視など、自動運転サービス普及の仕組みをグループを通じて提供する体制を構築。

 

地域のステークホルダーとの綿密なコミュニケーションも図りつつ、自動運転サービスの社会受容性の向上に寄与し、より安全な自動運転サービスを提供してく構えだ。

 

また、移動そのもののDXである自動運転サービスの提供に、これまで培ってきた地域密着の課題解決力を組み合わせることで、地域における交通課題の解決だけではなく、地域経済や健康・福祉など様々な領域で抱える社会課題の解決にも貢献したい意向だ。

 

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。