日本電産の子会社・日本電産シンポは、2016年に本格販売を開始したガイドレス無人搬送台車「S-CART(100kg積載タイプ)」に、追従機能を備えた新機種を発売する。
また、経路を自動作成し、指定場所まで帰りつく事ができる帰巣(ホーム)機能搭載の機種と、500kgの積載が可能な機種を開発、同2機種を、年内に導入すると発表した。
なお、これらの機種は、6月20日から東京ビッグサイトで開催される「日本ものづくりワールド 第22回機械要素技術展」で出品展示される。
[新機能搭載S-CARTについて]
(1)追従機能追加
昨年6月に開発した追従機能を標準装備。タブレット上のボタンを押すことで、正面にいる人(またはモノ)を認識し追従走行が可能となる。
また、あらかじめ設定されたマップ内では、定位置からのルート走行と複合した使い方も可能。
(2)障害物センサの改良(前進走行時のみ)
障害物検知センサを改良し、前進走行時、前方左右方向それぞれ5mの検知が可能となった。
※従来は前進走行時に車体幅で前方1mを検知。後方は1mで変更なし。
(3)付属タブレットの変更
S-CART操作アプリを全面的に見直し、画面レイアウト、操作性を大幅に向上。タブレットの通信能力もアップした。
(4)発売日:2018年6月20日
[新機種開発について]
<帰巣(ホーム)機能搭載S-CART>
あらかじめ指定した場所へ経路を自動作成しながら帰り着く帰巣(ホーム)機能を搭載した新機種を開発。経路上に障害物等があった場合には、迂回経路を再捜索しリルートも行う。
発売は、年内を予定している。
<500kg積載S-CART>
積載重量100kgと1,000kg対応のS-CARTに、新たに今回、積載重量500kgタイプの「S-CART500」を追加。ガイドレス等の基本機能はS-CARTシリーズの特徴を継承した500kg積載タイプとなる。
発売は、年内を予定している。