日本電気(NEC)傘下でシステムインテグレーター(ICTシステムの設計、構築、保守、運用)として活動するNECフィールディング は9月8日、経済産業省が定めるデジタルトランスフォーメーション(DX)認定制度に基づく「DX認定事業者」としての認定を取得(取得日9月1日)したと発表した。
このDX認定制度とは「情報処理の促進に関する法律」に基づき、経済産業省が定める「デジタルガバナンス・コード(DXによる企業価値向上のための指針)」に沿う企業を国が認定する制度。具体的には経営ビジョンの策定や戦略・体制の整備など、DX推進の準備が整っている企業を対象に、現在(9月1日時点)「DX認定事業者」として174社が認定されている。
NECフィールディングは2014年から、NEC製品の提案に加えて他社のICT機器や非ICT機器についてもサポート対象として取り扱い機器を拡大する他、店舗設備(冷設機器)や医療機器(医療検査機器)に関わるサービスへも進出。さらに今後は、より多くの顧客に向けて安定したサポートサービスを提供するべく、2015年からはオフィス環境のDX化も推進している。
ちなみに保守現場に対する細かな対応に関しては、カスタマエンジニア(CE)がスマートグラスを着用。サポートセンターからの後方支援により仮想2人作業を実現。これにより日増しに多様・高度化する現場作業の品質の維持・向上を図っている。
またコンタクトセンターでは、AIを活用して最適なCEをアサインし被疑部品の特定を自動化することにより、CEの到着時間を短縮するなどサポート業務の効率化も推し進めている。
今回は、これら社内向けのDX化に係る取り組みが「デジタルガバナンス・コード」の全ての項目を満たし、かつ適切に情報開示されていると評価されて認定取得に至ったようだ。
これを受けてNECフィールディングては、引き続きサポートサービスフォーメーションのDX化を推進しつつ、IoT(Internet of Things)やAI技術を駆使。より複雑化する社会インフラをサポートし続けることで安全・安心で持続可能な社会の実現に貢献していくとしている。