インセクト・マイクロエージェンシーは8月19日、マップ型デジタルサイネージシステム「FLOWMAP4D」に、バスの走行位置を動的に表示できる新しいサービスの提供を開始すると発表した。
「FLOWMAP4D」は、オギクボ開発と共同開発したマップ型デジタルサイネージシステムで、“可変する情報表示”をコンセプトに地図に時間軸を持たせ“今の情報”をリアルタイムに発信し、インスタグラムを連携表示したり、マップ上に時刻表通りに動く乗り物のアニメーションを表示することが可能。現在、プリンス スマート イン(プリンスホテル)などの宿泊施設を中心に導入されている。
今回、首都圏のバス事業者7社が提供するオープンデータを利用したバスを表示する仕組みをサービス化することで、マップ上に26万便以上のバスを表示できるようになった。
公共交通のオープンデータ化の推進は、新たな社会「Society 5.0」の実現のため、公共交通機関のスムーズな利用やインバウンド観光客を見据えた多言語での情報提供の充実などを目的として行われてきた。それにより、交通網を一元的な交通サービスとして提供する「MaaS」の推進も加速している。
「FLOWMAP4D」は、直感的に地域の交通を可視化できる時間軸を取り入れたマップサービスの提供により、公共交通の利用促進と非言語での情報提供に寄与してきた。新たに追加するオープンデータを利用したバス表示サービスを提供することで、宿泊施設に限らず地域のMaaSサービスと利用者を繋ぐインターフェイスとしても幅広く利用できるとしている。
■提供情報
以下7社のバス事業者の路線バスに対して、時刻表データに基づく推定車両位置の表示サービス。
(五十音順)
小田急バス(ODPTライセンス):42,956便
京王バス(ODPTライセンス):40,392便
西武バス(ODPTライセンス):31,384便
東武バス(ODPTライセンス):37,003便
都営バス(CC-BY-4.0ライセンス):59,241便
西東京バス(ODPTライセンス):10,259便
横浜市営バス(ODPTライセンス):45,360便
※五十音順。便数は2021年7月31日時点のもの。
■サービス提供時期
2021年8月25日より現在FLOWMAP4Dを導入いただいている施設で順次提供を開始。