三井E&Sマシナリーは5月10日、商船三井と、港湾荷役機器への水素燃料導入に向けての共同検討を行うことに合意したと発表した。
また、その一環として、商船三井のグループ会社である商船港運より、神戸国際コンテナターミナル(KICT)向けニアゼロエミッション型トランステーナ®計2基を受注。2022年5月末の引渡しを予定している。
2020年10月、菅内閣総理大臣が2050年カーボンニュートラル、脱炭素社会の実現を目指すことを宣言し、12月には国土交通省が、国際物流の結節点・産業拠点となる港湾において、脱炭素化に配慮した港湾機能の高度化等を通じて温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする「カーボンニュートラルポート」の形成に取り組むことを発表した。
三井E&Sマシナリーでは、世界的な脱炭素化の潮流を受け、脱炭素型の港湾荷役装置を開発、この受注はその第一号案件となる。また、今回受注したニアゼロエミッション型トランステーナ®は将来の水素社会の到来を見据え、電源装置を水素燃料電池(FC)に換装し、ゼロエミッションを達成することが可能な仕様となっている。